
シンガポールはマレー半島の先端にある小さな島国です。
16世紀から対岸のジョホールのスルタンの支配下でしたが、19世紀にイギリスの植民地となりました。
太平洋戦争時には一時日本が占領したこともあります。戦後もイギリス支配が続きましたが、1963年にマレーシアの一部として独立、1965年に都市国家として分離独立しました。
独立後は、貿易や商業を中心に、独裁体制ながらもさまざまな政策で、日本に次ぐアジアの先進国となりました。
公園都市といわれる美しい国土に、地理的にも民族的にも「アジアの十字路」といわれる混沌状況が、この国の魅力となっています。
本島は東西42km、南北23kmで特に高い山はありません。北岸は幅約1kmほどのジョホール水道を隔てて、マレーシアのジョホールバルと向かい合います。
面積 : 699ku(東京23区ほど)
人口 : 508万人(2010年)
人種 : 中国人(76%)、マレー人(14%)、インド人(8%)など
言語 : 英語、中国語、マレー語、タミール語
宗教 : 仏教、道教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教など
《気候》
年間を通して高温多湿の熱帯気候です。11〜2月が雨が多い季節ですが、その他の季節でもスコールは頻繁にあります。
《時差》
日本標準時 − 1時間です。
《アクセス》
成田空港から約7時間30分、関西空港から約7時間、中部空港から7時間強です。
《ビザとパスポート》
ビザは観光で30日以内の滞在なら不要です。
パスポートは残存有効期間が6ヶ月以上あることが望ましいようです。
シンガポールの中心部は、シンガポール島の南岸ほぼ中央にあります。
市街の中心をを東に向かってシンガポール川が流れ、河口近くの北岸がイギリス時代の建物が残る市の中心部です。そしてその北がインドやアラブの色の濃い地区、川の南にはチャイナタウンがある、というように民族色がほぼ色分けされています。
シンガポール全体図
シンガポール市街の地図 : 赤字の地域をクリックすると詳細図が出ます。
シンガポール川河口南側にある公園で、シンガポールのシンボルであるマーライオン像があります。
高さ8m、重さ40tの純白の像は、シンガポール建国の伝説に基づく上半身はライオン、下半身が魚で、1972年に造られました。
「世界3大がっかり」といわれた場所から2002年に現在の場所に引っ越してきて人気を回復しています。
口から勢いよく水を吐きだし、夜はライトアップされます。
南にはレストランやバーの入った「ワン・フラトン」、西には「フラトン・ホテル」があります。
シンガポール川河口近くの北岸、シンガポールの中心部にある市庁舎です。
1929年の完成で、美しい柱がたくさん並ぶ建物です。
付近は最高裁判所や国会議事堂があり、立法、司法、行政の中心地となっています。
シティ・ホールの南、シンガポール川北岸の河口近くにあるコロニアル風の建物です。
1905年にビクトリア女王を記念して英国人の集会所として建てられ、現在は展示会場やコンサートホールとして使われています。
時計塔があることから「シンガポールのビッグ・ベン」ともいわれます。
正面に国の基礎を作った英国人・ラッフルズ卿の銅像があり、南ににラッフルズ卿の上陸地点があります。
シティ・ホールの北にあるゴシック様式の白亜の教会です。
英国国教会の教会として1836年に創建されましたが、現在のものは1861年に再建されたものです。
シンガポールの建国に貢献した名誉市民たちが祀られています。
聖アンドリュース教会の西0.3kmにあるシンガポール最古の教会です。
1835年にアルメニア人の寄金で建てられたものです。
白亜のドーリア様式の建物で、アルメニアの聖人・聖グレゴリーに捧げられています。
アルメニアン教会の北にある1997年開館の博物館です。
中国文化を中心とした東南アジア各国の美術品や工芸品を展示しています。
2003年にはビクトリア・メモリアル・ホールの南隣にある歴史的建造物「エンプレス・プレイス(Empress Place)」が2号館としてオープンしています。
アジア文明博物館の北にある、シンガポールや東南アジアの歴史、文化の資料を展示した総合博物館です。
創館は1832年で、建物はギリシャ古典建築様式を採用した1887年築のものです。
シンガポールの町の変遷を20のジオラマ(模型)で展示したものや、世界最大級のヒスイのコレクションなどが見所です。
シンガポール歴史博物館の南の丘にある公園です。
かつてマレーのスルタンが要塞を造ったところで、イギリス統治時代は軍の司令部が置かれ、太平洋戦争中は日本軍の要塞として使われた場所です。
歴史的建造物や文化施設が点在し、市民の憩いの場となっています。
北西はオーチャード・ロードが見下ろせます。
シンガポール歴史博物館付近から北西に延びる通りで、およそ2.5kmの通り沿いにデパート、ショッピング・センター、ホテルなどが軒を連ねるシンガポール随一の繁華街です。
日系の店舗も数多くあります。
シティ・ホールの北0.5kmにある複合施設です。
1854年に創建の修道院を修復し、レストランやバー、ショップなどを集めた複合施設です。
修復したチャペルは「チャイムス・ホール」として結婚式やイベント会場などとして使われています。
ここで結婚式を挙げる日本人カップルもいます。
なお向かいには1887年開業の老舗のホテル「ラッフルズ・ホテル」があります。
シティ・ホールの東、マーライオン公園の対岸にあたるマリーナ湾のウォーターフロントにあるコンサートホールやシアターなどがある総合文化施設です。
2002年にオープンし、その紡錘形の姿かたちから「ドリアン」と呼ばれています。
南には海岸に沿って「マリーナ・プロムナード(Marina Promenade)」、西には「エリザベス・ウォーク(Elizabeth Walk)」という眺めの良い遊歩道があります。
エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイの東、マリーナ湾の出口付近に2008年2月に完成した観覧車です。
高さは165m、車輪の直径は150mでこの時点で世界最大の観覧車となりました。
最大30人乗りのカプセルが28台取り付けられ、約30分の乗車になります。好天にはマレーシアや遠くインドネシアの島々を望むことができます。
シティ・ホールの北東1km、市内最大のショッピングモール「サンテック・シティ・モール(Suntec City Mall)」にある世界最大規模の噴水です。
風水の考えによって設計されており、昼間は中心の噴水の水に手を触れて時計回りに3回周ると金持ちになるといわれます。
夜には30mも水を噴き上げて音楽と光のショーが行われます。
シティ・ホールの西1km、シンガポール川北岸にある、ショッピングエリアやレストラン、屋台、バーなど170店舗ほどを集合させたレジャー・スポットです。
東インド会社の貿易拠点として使われた倉庫群を改装したもので、夕刻にはガス灯がともされ美しい夜景となります。
夕方から夜遅くまで賑わうスポットです。
シティ・ホールの北東1.5kmにある500mほどの通りです。
かつてラッフルズ卿がアラブ人を住まわせた地域ですが、もともと移民が来る以前からマレー人が住んでいた地域で、現地ではアラブ・ストリートとは言わずに、カンポン・グラム(Kampong Glam/グラム村)と呼んでいます。
イスラム教徒が多く、町の雰囲気もイスラム色が強く出ています。通りにはイスラムのテキスタイルや工芸品などの店が並んでいます。
アラブ・ストリート沿いにある黄金のドームが特徴のイスラム寺院で、アラブ・ストリートのランドマークとなっています。
1824年創建ですが、現在のものは1928年に再建されたものです。
イスラム教徒以外の見学は入り口付近のみです。
アラブ・ストリートの東0.5kmにある1846年創建のモスクです。
裕福なブギス・スルタンと結婚したマラッカ生まれのマレー人女性の名がついています。
イギリス風の香りを持つ建築様式のモスクです。
シティ・ホールの北1.5km、ロコール運河北側にあるインド系住民が多い町です。
1819年にラッフルズ卿が助手や兵士として連れてきたインド人移民が定住して、その後も職を求めるインド人が増えて町が発展しました。
セラングーン通り(Serangoon Road)を中心にインドの工芸品の店が並び、ヒンズー寺院も点在します。
リトル・インディアの中心部、セラングンーン通り沿いにあるヒンズー寺院です。
1881年の創建で、ヒンズーの女神カーリーを祀り、門には色彩鮮やかな神々の彫刻が施されています。
スリ・ビーラマカリアマン寺院の北西1km、リトル・インディアの北西の端にある仏教寺院です。
1927年にタイの僧侶によって創建され、内部に高さ15m、重さ300tほどの東南アジア風の大仏が座しています。
大仏の周りに1080個の法灯が輝いているので千燈寺院と呼ばれています。
大仏の背後から中に入ることができ、中には涅槃像が祀られています。
スリ・ビーラマカリアマン寺院の南0.5km、リトル・インディアの南のはずれにあるムーア様式のイスラム寺院です。
1910年に古いビルを立て替えて造ったものです。
礼拝所の左にムスリムの予言者一族の系図があります。
シンガポール川の南岸、シティ・ホールの南1.5km付近のニュー・ブリッジ通り(New Bridge Road)とサウス・ブリッジ通り(South Bridge Road)の間を中心に広がる中国人街です。かつては路地に牛車で水を撒いていたため「牛車水(ニウチェシュイ)」とも呼ばれます。
古い街並みは減りつつあり、近代的な建物が増えています。中国人でも福建、広東、潮州(広東の東端部)などがそれぞれグループを作って寺院を建てており、地域意識が強く感じられます。
またイスラムやヒンズーの寺院もこの地域に建てられており、多民族国家の特徴がよく表れています。
チャイナタウンの中心部にある1827年創建の国内最古のヒンズー寺院です。疫病を治す女神マリアマンが祀られています。
高さ15mの門塔には極彩色の神々や動物の彫刻で埋め尽くされています。内部の天井や壁にも極彩色の絵が描かれています。
かつて中国人が上陸するまでインド人街の名残りだったことを示す建築で、現在でも宗教儀式やヒンズー教徒の結婚式はここで行われます。
スリ・マリアマン寺院の北にある国内最古のイスラム寺院で、南インドからのチュリア人が1835年頃に建てたものです。
薄緑色で統一された質素な寺院です。
チャイナタウンの南東にある1841年創建の国内最古の中国寺院です。
福建地方の道教信者が新天地に無事上陸できた感謝のために建てたもので、神像や彫刻、柱などはすべて中国から運んできたものです。
現在は再建されており、かなり新しい建物になっています。
ティアン・ホッケン寺院の北東にある、1830年創建のイスラム寺院です。
インド南部のイスラム教徒が建てたもので、ギリシャ様式の円柱の柱や2対のやぐらなど東西の様式が混合したユニークな建築です。
ナゴール・ドゥルガ寺院の北東、テロクアヤ通り(Telokaya St.)とクロス通り(Cross St.)の交差点付近に1998年にオープンしたチャイナタウンの一角を歩行者専用のレジャーエリアとした街並みです。
古い街並みの外観を残して中を改装してショップやレストラン、カフェなどを設けています。
エリアの四方には風水に従って、火、水、木、鉄の名をつけたゲートがあり、アーケードのような屋根をつけて中はクーラーの利いた路地の「アモイ・ストリート」などがあります。
チャイナタウンの西4kmにあるシンガポールで2番目に高い標高115mの山です。
市内やセントーサ島が望める展望台になっています。
セントーサ島へ渡るロープウェイがここから出ています。
マウント・フェーバーの南、本島から狭い水路を隔てて浮かぶレジャー・アイランドです。
かつては軍の要塞だった島で、1972年からリゾート開発がされました。
東西4km、南北1.5kmの島にいくつものレジャー施設があります。
南岸には3つのビーチがあり、中心には高さ37mの「マーライオン・タワー(Merlion Tower)」がランドマークとして建ちます。
水族館の「アンダーウォーター・ワールド(Underwater World)」、ピンク色のイルカのショーが見られる「ドルフィン・ラグーン(Dolphine Lagoon)」、日本侵略などシンガポールの歴史をロウ人形で再現した「イメージズ・オブ・シンガポール(Images of Singapore)」などがあります。
広い島内はバスかモノレールで移動できます。
アクセスは地下鉄(MRT)からバス乗り継ぎか、マウント・フェーバーまたはハーバー・フロント・センターからロープウェーで行くことができます。
市街の西20km、島の南西部にある野鳥園です。20haの園内には、600種8千羽の熱帯の野鳥がほぼ野生の状態で飼育されています。
何ヶ国語もしゃべるオウムやペリカン、ペンギンなどさまざまな鳥のショーが園内あちこちで行われています。
なお隣にはワニなどの爬虫類を見ることのできる「ジュロン爬虫類パーク(Jurong Reptile Park)」があります。
市街の北北西15kmにある動物園です。
小川や崖などを自然の柵として人間と動物を隔て、自然の生息状況に近い環境で見学できる世界でも有名な動物園です。
総面積90haという広大な敷地で、園内にはトラムが走っています。
動物のショーやアトラクションもあります。
シンガポール動物園の隣にある、夜の動物の生態が観察できる動物園です。
照明も暗くし、野生に近い状態で飼育されています。徒歩で周るコースと、トラムで周るコースがあります。
実際に動物が目の前に現れることもあり臨場感があります。
開園は19時30分から24時までです。
ナイト・サファリの近くにある蘭園で、栽培家が公開している農場のような蘭園です。
多くの種類の蘭が栽培されています。ツアーによく組み入れられるスポットです。
市街の北西12km、島の最高地点である標高164mのブキ・ティマの丘を中心に81haに及ぶ熱帯雨林の森です。
市街の近くながら、閑静な森を散策できます。野生動物も間近で見ることができます。
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