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トルコの国旗 トルコ西部・地中海沿岸(トルコの観光地 4)

マルマラ海周辺

ブルサ (Bursa)
イスタンブールの南100km、マルマラ海の南東で標高2443mのウル山 (Uludag) 北西麓にある人口120万人の都市です。
1326年にオスマン・トルコの最初の都が置かれた地です。
「緑のブルサ」と呼ばれ、公園や庭園など緑が多い町です。
市内最大のモスク「ウル・ジャミイ (Ulu Camii)」やメフメット1世を記念するブルーのタイルが鮮やかな「イェシル・テュルベ(緑の霊廟)(Yesil Turbe)」があります。なおブルサは絹と温泉の街としても有名です。
チャナッカレ (Çanakkale)
ブルサの西240km、マルマラ海から東へエーゲ海 (Ege Denizi / Aegean Sea) まで60kmにわたって水路のようにつながるダーダネルス海峡 (Çanakkale Bogazi / Dardanellus Strait) の出口のアジア側にある町です。
海峡の中で幅が最も狭い地で、イスタンブールを征服したオスマン・トルコのメフメット2世が通過船の監視のため、海峡の両岸に要塞を置いています。
海峡横断のフェリーが発着し、トロイ観光の拠点となっています。

エーゲ海沿岸

トロイ遺跡 (Truva / Troy)【世界遺産】
チャナッカレの南西30kmにある遺跡です。
1837年にドイツの考古学者シュリーマンが発掘した遺跡で、紀元前32世紀から紀元後5世紀まで異なった時代の9層の都市遺跡が重なって出土しています。
紀元前8世紀の古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「イリアス」に記述されたトロイ戦争の都市は、第7a層の紀元前13世紀にあたるということです。
入り口には大きな「トロイの木馬」のレプリカがあります。
イズミル (Izmir)
チャナッカレの南220km、人口250万人のトルコ第3の都市で、エーゲ海中南部の観光拠点となる町です。
紀元前10世紀頃に建設された古い歴史を持ち、ホメロスの生誕地とされています。
ペルガモン遺跡 (Pergamon)
イズミルの北90kmにある、紀元前3世紀から1世紀にかけての都市遺跡です。
ペルガモン王国からローマ帝国の属州となり、ヘレニズム文化が栄えた地です。
標高300mの丘の上に南北1km、幅400mの「アクロポリス」があり、「ゼウスの祭壇」、「アテナ神殿」、「トラヤヌス神殿」、「野外劇場」などの遺構があります。
また丘の麓には、紀元前4世紀のローマ時代の医療センター跡「アスクレピオン」があります。
遺跡の出土品の多くは、ドイツのベルリンにある「ペルガモン博物館」に収蔵されています。
なお、「ペルガモン」は古代都市の名称で、「ベルガマ (Bergama)」は現在の地名です。
セルチュク (Selçuk)
イズミルの南南東60kmにある町、エフェス観光の拠点の町です。
町の中心に、エフェスからの出土品を展示する「セルチュク・エフェス考古学博物館 (Selçuk Efes Arkeoloji Müzesi)」があります。
町の西郊には、アテネのパルテノン神殿を凌ぐ規模だったといわれ、1本の柱だけ復元された「アルテミス神殿跡 (Artemis Tapinagi)」があり、古代七不思議の一つに数えられています。
エフェス遺跡(Efes)
セルチュクの南西3kmにある、トルコ最大の古代ギリシャ都市遺跡です。
紀元前11世紀頃までには都市が形成され、セルチュクの「アルテミス神殿」を中心に発展しましたが、紀元前7世紀に衰退、以後再建してローマ帝国時代が最盛期でした。
東西2km、南北1.5kmの範囲に、2万4千人を収容する「野外大劇場」、20万冊の蔵書を誇ったという「ケルスス図書館」の他、「ハドリアヌス神殿」、「音楽堂(オデオン)」などが残っています。
以前は「エフェソス」と言いましたが、最近は「エフェス」と言います。
クシャダス (Kusadas)
セルチュクの南西10kmにある風光明媚なエーゲ海に臨む入り江にある町です。
エフェス遺跡に近く、ここより南のプリエネやミレトスなどの遺跡観光の拠点になります。
ヨーロッパからの保養地として人気が高く、地中海やエーゲ海クルーズの寄港地にもなっています。
プリエネ遺跡 (Priene)
クシャダスの南25km、綿花畑が広がる小高い丘の上にある、紀元前4世紀に造られたイオニア人の古代都市遺跡です。
最古の都市計画といわれる碁盤目状の整然とした街並みに、「アテナ神殿」や「円形劇場」などの遺構が残っていますが、地震などで崩れたままの状態の廃墟になっています。
ミレトス遺跡 (Milet)
クシャダスの南30kmにある、紀元前12世紀に造られたイオニア人の古代都市遺跡で、ターレスをはじめ多くの哲学者を輩出したした地です。
紀元前2世紀に建造された2万5千人を収容する「野外大劇場」があります。
近くの川が古来よりたびたび氾濫を起こし、劇場の前は港だったのが土砂の堆積で海岸線はかなり後退し、遺跡のところどころは水没しています。
現地語では「ミレト」と言います。
ディディム遺跡 (Didim)
クシャダスの南40kmにある古代ギリシャ遺跡です。
紀元前6世紀以後にギリシャのデルフィと並ぶ神託所となり、その中心となる「アポロ神殿」が残っています。その入り口付近にある「メドゥーサの首」の彫刻が有名です。
パムッカレ (Pamukkale)【世界遺産】
クシャダスの東160kmにある、段丘を流れる石灰分を含む温水が長い時間をかけて堆積して作り出した白い石灰石台地です。
南北800m、東西500mの範囲で、高さ100mの段丘の途中に段々畑のような石灰棚と自然の温水プールが形成されています。
水温は35度程度で、温泉としての効用もあるため湯治場として賑わっています。なお、「パムッカレ」は「綿の城」の意です。
ヒエラポリス (Hierapolis)【世界遺産】
パムッカレの台地の上にある、紀元前190年頃にベルガモン王のエウメネス2世が建設した都市遺跡です。
ローマ時代に移ってからは温泉地として発展しましたが、12世紀にセルジュク・トルコに破壊されました。
ほとんど廃墟の状態ですが、2世紀にハドリアヌス帝が造った「円形劇場」が保存状態よく残っています。
ボドルム (Bodrum)
クシャダスの南100km、エーゲ海岸の南部にある海浜リゾートです。
古くから地元の高級リゾート地で、1980年代から国際的なリゾート地として変貌してきています。
紀元前11世紀にドーリア人が建設し、紀元前5世紀には古代ギリシャの歴史家ヘロドトスを輩出しています。15世紀に十字軍が建設した「ボドルム城」がスポットとしてあります。
なおここから南100kmにあるギリシャのロードス島へフェリーが出ており、よくオプション的なツアーが組まれます。

地中海沿岸

アンタルヤ (Antalya)
トルコ南部、地中海 (Akdeniz / Mediterranean Sea) 沿岸の中央部にあるトルコ随一の海浜リゾートです。
年間で300日は太陽が輝き、紺碧の海が広がる風光に恵まれた地です。マリン・スポーツの他、登山や洞窟探検なども楽しめます。
近郊には、ペルゲ (Perge)、アスペンドス (Aspendos)、シデ (Side) などの都市遺跡が残っています。


トルコの観光地

トルコ西部の地図

ブルサ、ウル・ジャミイブルサ、ウル・ジャミイ
(Photo Bursa Ulu Mosque... by Kivanc Nis)

トロイ遺跡、木馬のレプリカトロイ遺跡、木馬のレプリカ
(Photo Trojan Horse at Troy Turkey by David Holt London)

ペルガモン遺跡ペルガモン遺跡
(Photo Temple of Trajan at Pergamon by Ken and Nyetta)

エフェス遺跡エフェス遺跡
(Photo View from the Curetes Way to the famous Library of Celsus by Alaskan Dude)

ディディム遺跡、メドゥーサの首ディディム遺跡、メドゥーサの首
(Photo Medusa Head by Bruno Girin)

パムッカレパムッカレ
(Photo Pamukkale by ana_ge)

アンタルヤ、シデ遺跡と地中海アンタルヤ、シデ遺跡と地中海
(Photo Side Ancient Ruins by Forrestal_PL)

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