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スペインの国旗 スペイン中西部(スペインの観光地 2)

セゴビア

セゴビア (Segovia) は、マドリードの北西80kmにある人口5万人余の町です。
古代ローマ時代から栄え、イスラム時代は織物の産地、15世紀にイサベル・ラ・カトリカ女王が戴冠式を当地で行って黄金時代を迎えました。
城壁で囲まれた旧市街には多くの寺院や要塞など各時代の遺物が多く残り、全体が世界遺産に登録されています。

カテドラル (Catedral)【世界遺産】
旧市街の中央にある大聖堂です。1525年に着工し1768年に完成し、スペイン最後のゴシック様式の建築となっています。
気品のある外観から「カテドラルの貴婦人」と呼ばれています。
内部には多くの絵画や彫刻、彫像があります。
ローマ水道橋 (Acueducto Romano)【世界遺産】
旧市街の東にあるローマ時代の1〜2世紀頃に造られた水道橋です。
全長728mで2層になっており、一番高いところで約30mの高さがあります。1906年までは実際に水の供給に使われていました。
接着剤を使わずに花崗岩を積み重ねただけのもので、当時の高度な土木技術が伺えます。
アルカサル (Alcazar)【世界遺産】
旧市街の西端の高台にある城塞です。11世紀末に造られたのが最初で、13〜15世紀にエンリケ2世が再建したものです。
内部は中世の武器や家具を展示する博物館になっています。
尖塔をいくつも持つ姿はまさに西洋の城のイメージにぴったりで、ディズニーが「白雪姫」のモデルに使ったといわれています。

アビラ

アビラ (Ávila) は、マドリードの西北西100km、標高1130mにある人口5万人弱の町で、スペインでは最も高い標高にある町です。
11世紀にイスラムに対抗するため造られた要塞都市で、城壁に囲まれた旧市街に歴史的建造物が多くあります。
また、城壁内の限られた土地に造りきれない建造物が城壁の外にもあり、これらを含めて世界遺産に登録されています。
内陸の高地で、夏でも朝晩は冷え込み、冬はかなり寒い地ですから観光は服装に注意が必要です。

城壁 (Murallas)【世界遺産】
旧市街を囲む城壁です。
全長2.5kmあり、高さ12m、幅3mで、88の塔と9つの門があります。
一部はローマ時代の名残りといわれ、現在のものは11世紀末に造られたものです。
カテドラル (Catedral)【世界遺産】
旧市街の東寄り、城壁の一部のように建つ大聖堂です。
12世紀に着工して14世紀の完成したもので、ロマネスクとゴシックの様式を併せ持ちます。
要塞の役目を果たしたため外観は無骨ですが、内部は教会の雰囲気で、多くの美術品を所蔵しています。
サンタ・テレサ修道院 (Convento de Santa Teresa)【世界遺産】
旧市街にある聖テレジア(サンタ・テレサ)の生家が修道院となっている建物です。
聖テレジアは1515年の生まれで、カトリック内部の改革を行い、冬でも裸足で修行する「裸足のカルメル会」を作り、アビラにいくつもの修道院を建てています。
今も市民から崇拝を受け、ゆかりのスポットが至る所にあります。
サン・ビセンテ教会 (Basilica de San Vicente)【世界遺産】
旧市街にある教会です。
聖ビセンテが4世紀に殉教したと伝えられる地に11〜13世紀に建てられたもので、西の入口はロマネスク様式の傑作とされています。
クアトロ・ポステス (Cuatro Postes)
旧市街の西の郊外にある地です。
「4本の柱」という名前の通り4本の柱が立つだけの場所ですが、城壁を含む旧市街を眺めるのにいい場所として知られています。

サラマンカ

サラマンカ (Salamanca) は、マドリードの西北西180kmにある町です。
1218年にスペイン最古のサラマンカ大学が設置されて以後、現在に至るまで学問の中心地となっています。
旧市街には大学の他に中世の美しい建物が多く点在します。

マヨール広場 (Plaza Mayor)【世界遺産】
旧市街の中心部にある広場です。18世紀に造られ、バロック様式の建物に囲まれた広い広場で、規模、美しさの両面でスペイン屈指といわれています。
回廊を支える柱には、歴代国王やコロンブス、セルバンテスなどの肖像が彫刻されています。
貝の家 (Casa de las Conchas)【世界遺産】
マヨール広場の南にある建物です。
15世紀に造られたゴシック様式の建物で、外壁に400個ものホタテ貝の装飾が施されています。
聖地サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼者の保護や聖地防衛に当たったサンティアゴ騎士団の騎士の邸宅だったため、聖地のシンボルであるホタテ貝を装飾したものです。
サラマンカ大学 (Universidad de Salamanca)【世界遺産】
マヨール広場の南0.5kmにあるスペイン最古の大学です。
創設は1218年で、正面の1534年に造られたファサードはプラテレスコ様式の傑作といわれ、緻密なレリーフが施されています。
当時造られた教室が残されていますが、現在の講義は別の建物で行われているとのことです。
大学入口の門のドクロにへばりついたカエルの彫刻を見つけると試験に合格できるといわれています。
新旧カテドラル (Catedral Vieja y Catedral Nueva)【世界遺産】
サラマンカ大学の南東にある聖堂です。
12世紀創建のロマネスク様式の旧聖堂と、16〜18世紀に建てられたゴシック様式の新聖堂が並んで建っています。
新聖堂は壮大な5連アーチの正面玄関を持ち、日本の岐阜県の技師が修復、調律したというパイプオルガンがあります。
サン・エステバン修道院 (Convento de San Esteban)【世界遺産】
カテドラルの東にある修道院です。
1525年に着工し、1618年に完成したもので、プラテレスコ様式のファサードや、1692年に造られたホセ・チュリゲラ作の祭壇衝立が見所です。

スペイン中西部各地

サンタ・マリア王立修道院 (Monasterio Real de Santa Maria)【世界遺産】
マドリードの南西190kmの小さな村グアダルペ (Guadalupe) にある修道院です。
714年に埋葬された聖ルカが彫ったというマリア像を、1320年に一人の羊飼いが発見し、時の王アルフォンソ11世がこの像への祈願してイスラムを撃破したために修道院を建設したものです。
要塞のような外観ですが、内部にはそのマリア像がある聖堂があり、回廊に沿って刺繍美術館や絵画彫刻展示室などがあります。
カセレス (Cáceres)【世界遺産】
マドリードの西南西270kmにある人口7万人余の町です。
ローマ時代から建設が始まった古い町で、中世に造られた城壁に囲まれた旧市街は、13世紀以後キリスト教徒が造った街並みがそのまま残っています。
数ある歴史的都市の中でも、特に歴史的建造物が多く残る町とされています。
町の中心に16世紀のゴシック様式の大聖堂があり、宮殿や貴族の館、教会などが当時の姿のまま見ることができます。
メリダ (Mérida)【世界遺産】
カセレスの南70kmにある人口4万人の町です。
紀元前25年にローマ帝国の属州の首都として建設された町で、ローマ遺跡が残るスペインの代表的な町です。
6千人収容の「ローマ劇場」、1万4千人収容の「円形競技場」、全長792mの「ローマ橋」などの他、神殿や水道橋などが残っています。


スペインの観光地

スペイン中西部の地図

セゴビアの町、中央がカテドラルセゴビアの町、中央がカテドラル
(Photo Segovia desde las alturas by jorge.correa)

セゴビア、ローマ水道橋セゴビア、ローマ水道橋
(Photo Segovia (55) by rubenvike)

クアトロ・ポステスからのアビラの眺めクアトロ・ポステスからのアビラの眺め
(Photo Ávila by valakirka)

アビラの城壁とカテドラルアビラの城壁とカテドラル
(Photo Spain / Avila - 13 by World-wide-gifts.com)

サラマンカ、マヨール広場サラマンカ、マヨール広場
(Photo Plaza Mayor de Salamanca by rahego)

サラマンカ大学サラマンカ大学
(Photo Salamanca by Vic Lic)

カセレス、旧市街カセレス、旧市街
(Photo Main square of old town by aigarius)

メリダ、ローマ劇場メリダ、ローマ劇場
(Photo Roman Theatre by david__jones)

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