フィンランドは、北欧のスカンジナビア半島からボスニア湾を隔てた東側にある国で、東隣はロシアです。
国土の7割が森林、また大小あわせて18万8千の湖がある「森と湖」の国です。
12世紀から1809年まではスウェーデン支配、1917年まではロシア支配と、独立してまだ100年も経っていません。
日露戦争で日本がロシアを破ったことが独立運動を盛り上げたといわれ、今も学校でそのように教えているそうです。
国名は通称「スオミ(Suomi)」とよび、サウナの発祥やサンタクロースのふるさととして知られています。
また北極経由で飛ぶと、日本から最も近いヨーロッパの地です。
面積 : 33.7万ku(日本の0.9倍)
人口 : 536万人(2010年)
人種 : フィン人
言語 : フィンランド語
宗教 : 福音ルーテル派(9割)
《気候》
南部は暖流の影響で緯度のわりに温和で、冬でも平均気温は-5度ほどです。
北部は大陸性の寒冷地で冬の期間が年の半分以上にわたります。夏は白夜、冬は太陽が出ない季節があります。
《時差》
日本標準時 − 7時間です。
3月最終日曜日〜10月最終日曜日はサマータイムで 日本標準時 − 6時間 となります。
《アクセス》
ヘルシンキまで成田空港から10時間25分、中部空港から11時間10分です。
《ビザとパスポート》
ビザは90日以内の滞在なら不要です。
パスポートは残存有効期間が滞在日数+3ヶ月以上あることが必要です。
フィンランド南端、南にフィンランド湾が広がる人口55万人ほどの首都です。
16世紀のスウェーデン統治時代に開かれた港町で、19世紀までに火事や疫病、飢饉などで何度も存亡の危機がありましたが、1808年の大火を契機に近代的な町並みが建設されて現在に至っています。
森や海岸線のある美しい町並みは「バルト海の乙女」と呼ばれます。
ヘルシンキの地図
市街の中心部にある新古典様式の広場です。
ベルリン出身の建築家カール・ルートビヒ・エンゲルがロシア統治時代の19世紀前半に建造し、北側にヘルシンキ大聖堂、西側にヘルシンキ大学があり、東は官庁街となっています。
御影石が敷き詰められ、中央に1894年に建てられたロシア皇帝アレクサンドル2世の像があります。
元老院広場の北側にある大聖堂です。カール・ルートビヒ・エンゲルの設計で30年の歳月をかけて1852年に完成したものです。
新古典様式で、緑色のドームと、正面の6本のコリント式列柱が特徴です。
市のシンボルで、教会の役割の他に、国会の開会・閉会などの行事や大学の学位授与式、コンサートなども行われます。
元老院広場の南東の港に面した広場です。野菜や魚介類、花、手工芸品などの露店が店を開いています。
地元の買い物客の他に観光客も集まるスポットです。
元老院広場の東0.5km、市街に隣接するカタヤノッカ島(Katajanokka)の西端にあるギリシャ正教の大聖堂で、名称は「聖母マリアの昇天」の意です。
ロシア人建築家ゴルノスタイッフの設計で1868年に完成し、13の黄金のタマネギ形キューポラと赤レンガ造りというスラブ・ビザンチン様式の特徴を持っています。
なお、ロシア統治下で建造されたため”ロシア正教”の教会とする説明もありますが、フィンランドの紹介サイトはすべて”ギリシャ正教”となっています。
元老院広場の西0.5kmにある国内最大の美術館です。
18世紀以後、1960年代までのフィンランド人作品を中心に、中世のフランドル絵画やイタリア絵画などを含めて2万点を収蔵します。
なお名称は「女神アテナ」の意で、ギリシャのアテネとは関係はありません。
アテネウム美術館の北西0.5kmにある1998年にオープンした美術館です。
20世紀後半以後の国内外のアートを展示しています。建物や館内のインテリアや照明もアートの一部といえます。
元老院広場の西北西1.5kmにある1969年に完成した教会です。1932年から3度の設計コンクールを行った末、1961年にスオマライネン兄弟の設計が選ばれて造られたものです。
外観は全く教会とは思えない現代建築で、外壁は岩が積み上げられて造られ、内部の壁も岩盤を未処理状態にし、ドームと岩壁の間に窓ガラスをはめて自然光が入るようになっています。
パイプオルガンの音響は良好ということです。
テンペリアウキオ教会の北東0.5kmにある博物館です。1916年の開館で、先史時代から近代までの資料を集めています。
地方の居住文化の展示や、中世の教会美術の展示などが充実しています。
ホール天井に描かれた民族叙事詩「カレワラ」を描いたフレスコ画も見所です。
元老院広場の北西3kmの湖畔にある公園です。
フィンランドの代表的作曲家シベリウスを記念する公園で、1967年に女性彫刻家エイラ・ヒルトゥネン作の巨大なステンレスパイプを組み合わせて作った「シベリウスのモニュメント(Sibelius-Monumentti)」と、シベリウスの肖像オブジェがあります。
市街中心部の南東3kmのフィンランド湾に浮かぶスオメンリンナ島にある要塞です。
スウェーデン統治時代の1748年から東のロシア防衛のため40年にわたって建造され、1809年のロシア統治後は西方の防衛の拠点となりました。
独立後は内戦の捕虜収容所などに使われましたが、1973年に公園として市民に開放されました。
近接した4つの島のあちこちに要塞施設がそのまま残り、博物館や第二次大戦で使われた潜水艦なども展示しています。
カウッパトリ近くの港から船で20分ほどで行けます。
市街中心部の北西5km本土近くの海上に浮かぶセウラサーリ島(Seurasaari)にある野外博物館です。
17〜20世紀の国内各地の教会や農家など、特徴的な建物85棟を移築して展示しています。
本土から橋がかかっており、都心からバスでアクセスできます。
フィンランド南西部、ヘルシンキの西170kmにある人口16万人の町です。
1229年にローマ教皇が司教座を置いたフィンランド最古の町で、1812年にヘルシンキに遷都するまでフィンランドの首都でした。歴史は古いですが、大火や第二次大戦の空襲などで、歴史的な建造物は多くは残っていません。
スウェーデン語での市名は「オーボ(Åbo)」と言います。
トゥルク中心部の地図
市街の中心部にある石造りの大聖堂です。
13世紀から建設が始まり1300年に完成したフィンランド最古の教会ですが、火災や戦争で再建を繰り返し、現在のものは1827年の大火災後のものです。
国教であるルーテル派の主教会で、教会の歴史資料や典礼用品などを展示した「教会博物館」が併設されています。
トゥルク大聖堂の北向かいにある音楽博物館です。
トゥルク大学のアンデルソン教授が収集した伝統音楽の資料や楽器などを展示するため1926年に設立されたもので、1949年に存命中の作曲家シベリウスの承諾を得て博物館の名に冠したものです。もちろん、シベリウスの自筆楽譜なども収蔵しています。
春と秋には毎週コンサートが開かれます。
市街中心部の西、港の近くにある石造りの古城です。
1280年に建設が始まり、16世紀までに順次拡張されてフィンランドで最大の城となりました。19世紀まで王の居城として使われましたが、1827年の大火や第二次大戦の戦火で破損し、1961年に改修されました。
内部は「歴史博物館」として公開され、多くの歴史遺品を展示しています。
トゥルクの西15kmにある海沿いのリゾートの町で、町並みや自然の美しい景観があります。
旧市街には18〜19世紀の木造の町並みが残り、市街南西の湾の対岸には大統領の夏の別荘「クルタランタ(Kultaranta)」があります。
また湾の西方の小島には童話”ムーミン”のテーマパーク「ムーミンワールド(Muumimaailma)」があります。
ヘルシンキの北北西180kmにある人口18万人ほどの工業都市で、周辺は湖が複雑な水路のように広がっています。町は北のナシ湖(Näsijärvi)、南のピュハ湖(Pyhäjärvi)に挟まれた狭い地峡の上にあります。
18世紀後半に建設された比較的新しい町で、南北の湖の18mの高低差を利用した水力発電が行われ、繊維、皮革、製紙産業が盛んです。
タンペレの地図
南北の湖をつなぐ川の東岸、国鉄駅の北西にある大聖堂です。
1907年に完成し、フィンランド・アール・ヌーボー様式で、外壁は当地方産のグレーの御影石で覆われています。
内部は聖書によるステンドグラスや天井のフレスコ画が見所です。
川の西岸の中心部、市立図書館に併設されている博物館です。
童話”ムーミン”の作者トーベ・ヤンソンによる原画やスケッチが1200点以上展示され、ムーミンのミニチュア人形や物語のシーンを再現したドール・ハウスなどがあります。さまざまなムーミン・グッズの並ぶショップもあります。
市街北部、ナシ湖に突き出た半島にあるアミューズメントパークです。
園内の中央にある高さ168mの展望塔「ナシンネウラ(Näsinneula)」は市街や周辺の湖が一望できるスポットで、展望レストランもあります。
市街中心部の西方、プーニッキの丘の上にある1929年に建てられた展望塔です。赤御影石で造られた円筒形で、高さは26mあります。
1階にあるカフェで売られているドーナツは、地元の人が「フィンランド一おいしい」と口を揃えて言うそうです。
ヘルシンキの北北西100kmにある人口4万5千人ほどの町です。市街から周辺部に多くの湖が点在し、「湖水クルーズ」でも訪れる地です。
フィンランド3古城の一つとされる13世紀建造の石造りの要塞「ハメ城(Hämeen Linna)」の他、作曲家シベリウスが1865年に生まれた「シベリウスの生家(Sibeliuksen syntymäkoti)」があります。
また近郊では、北3kmに人工公園ながらフィンランドの自然が体験できる「アウランコ自然公園(Aulanko)」、北10kmのハットゥラ(Hattula)には、14世紀の古いレンガ造りの教会と、1857年創建の新教会の2つの教会があります。
ヘルシンキ北東50kmにある、人口4万人ほどのトゥルクに次いで古い都市です。
1346年にスウェーデン王が開いた歴史があり、現在もスウェーデン語を話す人も住んで、2ヶ国語の表記が目に付きます。
旧市街には古い町並みが残り、川沿いには赤い色の木造倉庫が立ち並びます。
15世紀の創建で、ロシア併合時に皇帝が議会開会の演説をした「ポルボー大聖堂」や、1762年建造の旧市庁舎にある「ポルボー歴史博物館」などのスポットがあります。
ヘルシンキ北東300kmにある人口3万人弱の町です。
フィンランド南東部に複雑に湖水線が入り組み、無数の島が浮かぶ広大なサイマー湖(Saimaa)のただ中の湖岸にあり、周辺の湖水クルージングの拠点となっています。
湖の小島に15世紀に建設された要塞で、フィンランドの3古城の一つ「オラビ城(Olavinlinna)」が随一のスポットで、毎年6〜7月に開かれるオペラ・フェスティバルの会場にもなっています。
フィンランド西部、ボスニア湾の一番奥にある港町です。
12〜4月にボスニア湾の氷を砕いて進む観光砕氷船「サンポ号」によるクルージングが有名で、特殊なドライスーツを着て氷の海に浮かぶ体験もできます。
また1月から4月初めにかけては雪と氷で造った城「ルミリンナ(Lumilinna)」が登場し、結婚式用チャペルやレストラン、ホテルまで備えています。
ケミの北東100kmにある人口3万5千人の町です。北極圏のわずか南にあるラップランド地方の中心地です。
第二次大戦末期に町の大半が破壊され、戦後近代的な町に再建されました。
最大の観光地「サンタクロース村」への拠点です。
ロバニエミの北東8kmにある、サンタクロースにちなむテーマパーク的スポットです。
森の奥に住むといわれるサンタクロースの伝説に由来して造られ、サンタに会える「サンタの家」、サンタクロースが手紙を送る「サンタクロース郵便局」をはじめ、レストランやショッピング街、トナカイの牧場などもあります。
また近くには地下に造られたアミューズメント・パーク「サンタ・パーク(Santa Park)」があります。
ロバニエミの北東100kmにある山間のリゾート地です。
スキーや、トナカイや犬ぞりなどのウィンター・アクティビティが体験できます。
南郊にヨーロッパ最大のアメジストの鉱山があり、採掘の見学や、採掘体験ができるツアーもあります。
ロバニエミ北170kmにあるウィンター・スポーツのリゾート地です。
町の正式名称はシルッカ(Sirkka)ですが、近くにある標高531mのレヴィ山から採った名が通称になっています。
スキーの他、スノーモービルや犬ぞり、トナカイそりなどのアクティビティの他、オーロラ観賞ができるリゾートとしても知られています。
ロバニエミ北北東250kmにあるフィンランド屈指のリゾート地です。
小さな町ですが、スキーやスノーモービル、犬ぞり、トナカイそりなどのアクティビティが揃っています。
ここもオーロラ観賞のメッカとなっています。
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