ギリシャは、ヨーロッパ南東部、バルカン半島の南端部とエーゲ海や地中海に浮かぶ島々で構成された国です。
西洋文明の発祥地で、紀元前から多くの都市国家(ポリス)で栄えましたが、紀元前4世紀にアレキサンダー大王のマケドニア支配以後、ローマ、オスマン・トルコといった大帝国の一部となりました。
1830年に独立を果たしましたが、20世紀に入ってもたびたび戦争があり、第二次大戦では一時ドイツが占領、戦後も内戦が続いて、ようやく1975年に共和制国家が樹立しました。
2004年にはオリンピックの発祥地として、1896年の第1回に続いて2回目のオリンピックが開催されました。
陽光輝く温暖な気候で、古代の遺跡や美しい島々の景観が魅力の国です。
しかし、2010年頃から国家財政の危機が明らかになり、所属するEUの中で大きな混乱を引き起こしています。
このページでは首都アテネとその近郊のスポットを紹介します。
(ガイド中のギリシャ文字は、文字に付く記号や特別の文字が出ませんので、その場合は代用文字を使っています。)
面積 : 13.2万ku(日本の1/3)
人口 : 1132万人(2010年)
人種 : ギリシャ人
言語 : ギリシャ語
宗教 : ギリシャ正教会
《気候》
年間を通じて温暖で、比較的乾燥しています。冬にやや雨が多いです。
《時差》
日本標準時 − 7時間です。
3月最終日曜日〜10月最終土曜日はサマータイムで 日本標準時 − 6時間となります。
《アクセス》
日本からの直行便はなく、アテネまでローマから2時間、イスタンブールから1時間20分です。
《ビザとパスポート》
ビザは観光で90日以内の滞在なら不要です。パスポートは残存有効期間が入国時に6ヶ月以上あることが必要です。
バルカン半島の南端に位置する首都で、人口400万人と国民の半分近くが集中する大都市です。
紀元前6世紀にはスパルタと並ぶ強い都市国家があった地で、当時は「アテナイ」と呼ばれました。
紀元前5世紀のペルシャ戦争ではギリシャ国家連合の中心的役割を果たしましたが、以後ペロポネソス戦争の敗北、紀元前4世紀のマケドニア支配から衰退をたどり、オスマン帝国時代は小さな村にまで縮小しました。
18世紀に至って古代ギリシャ文明の中心地として注目されて以後再興し、1830年の国の独立によって、1834年に首都に返り咲いています。
町並みは19世紀以後の都市計画によりますが、古代の遺跡の保護も同時に行われたため、市内には多くの遺跡があります。2004年にはオリンピックが開催地されました。
アテネ中心部の地図
アテネ近郊の地図
アテネ中心部の南寄りにある高さ70mほどの丘です。東西350m、南北200mほどの石灰岩の丘で、紀元前6世紀頃に神域となりいくつもの神殿が建てられました。
市内のどこからでも見えるアテネのシンボルです。
アクロポリスの地図 : ページの一番下に地図があります。
アクロポリスの入口となる門で、丘の頂上の西端にあたります。
紀元前6世紀にあった門がペルシャ軍に破壊され、紀元前432年に再建されたものです。
中央にドーリス式の列柱が並び、左右に大理石の建物が建てられています。
アクロポリスの中央に建つ神殿です。女神アテナを祀る大理石のドーリス式神殿で、紀元前432年に完成したものです。
幅31m、奥行き70mの基壇に、前面8本、側面17本、高さ約10mの列柱が並んでいます。内部には古典彫刻があります。
1687年のベネチア軍の砲撃で一部崩壊しており、現在も修復が続けられています。
パルテノン神殿の北向かいにあるイオニア式神殿です。女神アテナ、大地の神エレクテウス、海神ポセイドンを祀ります。
紀元前395年の完成で、東西25m、南北21m、南側のポーチは6人の女神像の柱が屋根を支えています。
アクロポリス南西端、プロピレア近くにある、長さ8m、幅5mの小さなイオニア式神殿です。
紀元前424年に、ペルシャ戦争の勝利を女神ニケに捧げるために造られました。
1687年のベネチア軍の砲撃で破壊されましたが、20世紀に入って再建されました。
アクロポリスの東南端にある、アクロポリスの発掘品を展示した博物館で、景観に配慮して丘の頂上から一段低い位置に建てられています。
神殿の彫刻が多く展示されており、海外流出を免れた傑作も多いといわれています。
アクロポリスの丘の南西麓にある野外劇場跡です。西暦161年に富豪ヘロド・アッティクスが亡き妻を偲んで建造し、アテネに寄贈したものです。
幅19mの半円形舞台に、6千人収容の観客席があります。
夏の「アテネ・フェスティバル」のメイン会場として使われます。
アクロポリスの丘の南東麓にある野外劇場跡です。紀元前6世紀に建造され、紀元前326年に木造から現在の大理石造りに改造されています。
幅22mの半円形舞台に、1万7千人収容のすり鉢状の観客席が造られています。ギリシャ悲劇や喜劇が上演された、演劇発祥の舞台です。
アクロポリスの西にある小さな丘です。
古代に聖パウロがこの丘の上から説教を行い、丘の下の広場ではソクラテスやプラトンなどが議論をし、市民が集会を行った場所です。
アクロポリスの南西にある丘です。
頂上には、アテネに貢献したローマ人フィロパポスを記念して115年に建てられた塔があります。
ここから見るパルテノン神殿の景観が素晴しいことで有名なスポットです。
フィロパポスの丘の北に続く丘です。
古代に市民による議会が行われた場所で、岩を削って作った演壇や座席が残っています。
アクロポリスの北西にある、古代アテネ市民が集まった広場の遺跡です。
「アゴラ」は広場の意で、市民による政治、経済、文化活動の中心地だった場所で、1930年代に発掘、復元されました。
広い敷地に多くの建物の遺構が残り、”テセイオン(Θησειο/ Theseion)”とも呼ばれる「ヘファイストス神殿(Ναοσ Ηφαιστου/ Temple of Hephaistus)」や、長さ115mにわたる柱廊で博物館となっている「アタロスの柱廊(Στοα του Ατταλσυ/ Stoa of Attalos)」などが復元されています。
古代のアゴラの北西0.5kmにある古代アテネの墓地遺跡です。
有史以前から墓地だったところで、多くの出土品は敷地内の博物館に収められています。
古代アテネ時代に造られた門や、道に沿って墓地が並んでいた様子が復元されています。
古代のアゴラの東にあるローマ時代の広場遺跡です。
紀元前1世紀にカエサル帝が建設を始め、紀元前2年にアウグストゥス帝が完成させました。
約100m四方に、建造物や泉の遺構が残っています。
ローマ時代のアゴラの南側にある八角柱の大理石の塔です。高さ13m、直径8mで、八方向の壁面に風神のレリーフがあります。
かつては水時計として使われたものです。
ローマ時代のアゴラの北側にある、ローマのハドリアヌス帝が132年に建造した図書館跡です。
アゴラと同じほどの広さがあり、図書室や講義室の建造物の他に、池や柱廊もあります。
アクロポリスの南東0.5kmにあるオリンポスのゼウス神を祀った神殿で、「オリンペイオン(Ολυμπειον/ Olympeion)」とも呼ばれます。
紀元前515年に建設が始まり、再三中断しながら129年に完成しました。
ギリシャの神殿では最大で、幅約40m、奥行き約110mの基壇に、かつては104本あったコリント様式の柱が現在は15本だけ残っています。
オリンピア・ゼウス神殿の北西にある門です。
131年にハドリアヌス帝が建造したもので、当時この東側が新市街として開発され、新旧の境となった門でした。
高さ18m、幅12mの大理石製で、二重構造のアーチとなっています。
アクロポリスの東から北東に広がる地区です。19世紀頃の街並みが残っており、レストランやカフェ、土産物屋が点在します。
散策する観光客が多い地域です。
プラカ地区の北東、アテネの中心に当たる広場です。
ホテルや銀行が集まり、ショッピング街も近い繁華街の中心です。
プラカ地区からシンタグマ広場の東側に広がる15haの広大な庭園です。緑の多い市民の憩いの場となっています。
北西のシンタグマ広場の向かいに「無名戦士の墓(Μνημειο του Αγυωστου Στρατιωτη/ Tomb of the Unknown Soldier)」と「国会議事堂(Βουλη/ Parliament)」があります。
国立庭園の南東にある競技場です。1896年に第1回の近代オリンピックが開催された場所で、古代にも競技場があった地です。
古代の構造そのままに、長さ204m、幅33mの細長いトラックがあり、2004年のオリンピックではマラソン競技のゴール地点となりました(女子マラソンで野口みずき選手が金メダルのゴールをしました)。
シンタグマ広場の北東1kmにある標高295m丘です。
頂上はアテネで最も標高が高い場所で、ケーブルカーで頂上に登れ、市街が一望できます。
アクロポリスの北1.5kmにある国内最大の博物館です。
1889年の開館で、石器時代からビザンチン時代まで、ギリシャ全土で発掘された遺物を展示しています。
特にドイツの考古学者シュリーマンがミケーネで発掘した「黄金のマスク」など多数の出土品は見所です。
アテネ中心部の南西10km、海岸部にある港です。エーゲ海各地へ向かう船がここから発着する島巡り観光の拠点です。
周辺にはヨットハーバーやカフェなどもあり、港町として散策することもできます。
アテネ中心部の北西8kmにあるビザンチン様式の修道院です。1080年の創建で、改修がありましたが比較的原形を留めています。
中央の丸屋根が特徴で、壁と天井に描かれた「旧約聖書」を題材としたフレスコ画が見ものです。
アテネの北東35kmにある小さな村です。
紀元前490年のペルシャ戦争で、劣勢のアテネ軍がペルシャ軍を打ち破り、勝利を伝える伝令がアテネに走った故事から”マラソン”の発祥地となっています。
当時の古戦場跡は公園として整備されています。
アテネの南東70km、エーゲ海に向かって突き出す半島の先端にある岬です。
高さ60mの断崖の上に、紀元前5世紀に造られた海神ポセイドンを祀る「ポセイドン神殿」が建っており、15本の柱だけ残っています。
エーゲ海に浮かぶ島々の眺望が素晴しく、特に神殿をバックに沈みゆく夕陽の景観は絶品です。
ギリシャの観光地ガイドページ
1.アテネとその周辺(このページ) 2.ギリシャ各地
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