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ポルトガルは、イベリア半島の南西部、北と東をスペインに囲まれた小さな国です。
11世紀に国が成立し、14世紀にスペインから独立しました。
小国のため海外に植民地を求め、バーソロミュー・ディアスの喜望峰航海、バスコ・ダ・ガマのインド到達と、大航海時代は世界に飛躍して、アジア・アフリカ各地、ブラジルなどに植民地を作りました。
19世紀から20世紀にかけて植民地の独立が相次ぎ、1999年にマカオを中国に返還して植民地はすべて手放したことになりました。
温暖な気候で、古い歴史のある落ち着いた町々が魅力の国です。
このページでは首都リスボンを含むポルトガル南部地方を紹介します。
面積 : 9.2万ku(日本の1/4)
人口 : 1060万人(2006年)
人種 : ポルトガル人
言語 : ポルトガル語
宗教 : カトリック
《気候》
冬に降水が多く、地中海性気候に区分されています。
しかし大西洋の寒流の影響で、夏は涼しく平均気温23度ほど、冬は暖かく10度前後で、隣国のスペインに比べると過ごしやすい気候です。
《時差》
日本標準時 − 9時間です。
3月最終日曜日〜10月最終土曜日はサマータイムで 日本標準時 − 8時間となります。
《アクセス》
日本からの直行便はなく、リスボンまでマドリードから1時間10分前後、パリから2時間30分前後です。
《ビザとパスポート》
ビザは観光で3ヶ月以内の滞在なら不要です。
パスポートは残存有効期間帰国時まであることが望ましいようです。
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★世界遺産
・ガイド中の距離記述は、管理人が地図から求めた直線距離です。
ポルトガル南西部、大西洋に臨む人口約60万人の首都で、テージョ川(Rio Tejo)河口の北岸に広がります。
1755年の大地震で町は壊滅し、その後に都市計画に基づいて再建されたのが現在の街です。市内は坂が多く、ケーブルカーやエレベーターも交通機関となっています。
大きくは中心に繁華街「バイシャ地区(Baixa)」があり、その東に古い街並みの「アルファマ地区(Alfama)」、西にレストランやナイト・スポットの多い高台の「バイロ・アルト地区(Bairro Alto)」があります。
なお”リスボン”はポルトガル語で"Lisboa"とつづります。
リスボン中心部の地図
リスボン市広域図
バイシャ地区の中心部にある賑やかな広場です。
正式には「ペドロ4世広場(Praça de Dom Pedro IV)」で、中央に18〜19世紀の王ペドロ4世の像と噴水があります。
ロシオ広場の西、バイロ・アルト地区の高台にある教会です。16世紀の創建ですが、大地震の後で正面が再建されています。
内部の、メノウや瑠璃の貴石のモザイクが美しい礼拝堂が有名です。
1584年に日本の天正遣欧少年使節団がここに滞在しています。
ロシオ広場北1.5km、新市街にある公園です。1902年にイギリスのエドワード7世がリスボンを訪問したのを記念して造られたものです。
美しい幾何学模様に植え込みが作られたフランス式庭園で、全体がゆるやかな傾斜地にあって、頂上から旧市街やテージョ川が眺められます。
エドゥアルド7世公園の北1kmにある美術館です。
アルメニア生まれの石油王グルベンキャンが晩年をリスボンで過ごし、遺言によって寄付されたコレクションを展示するため1969年に開館したものです。
古代エジプト、ギリシャ、ローマなどの美術品から、中国陶器、日本の浮世絵、中世以後のヨーロッパ絵画など幅広い作品が展示されています。
ロシオ広場の東1km、アルファマ地区の丘の上に建つ城塞です。古代ローマ時代に建造され、以後の支配者の居城になりました。
大地震で城郭は大破し、現在は16世紀のエンリケ王時代の城壁など一部が残るのみです。
公園として市内の街並みが眺められる絶好のスポットとなっています。
ロシオ広場の南東2km、テージョ川河畔近くにある美術館です。
1882年に開催の装飾美術展を機に発足した美術館で、15〜16世紀の絵画や陶器、織物などを展示しています。
日本との交流も反映し、狩野派による南蛮屏風もあります。
ロシオ広場の東南東6km、市街の西の端のベレン地区にある壮麗なゴシック様式の修道院です。
バスコ・ダ・ガマによってもたらされた大航海時代の巨万の富を背景に1502年に着工し、1511年に大半が完成しましたが最終的には19世紀までかかりました。
中庭を囲む55m四方の回廊は石灰岩の柱に細密な彫刻が施されています。
内部にはバスコ・ダ・ガマや16世紀の詩人カモンエスの石棺が安置されています。
また西側部分には、遺跡の出土品や海外領土から持ち帰った品々を展示する「考古博物館」が入っています。
ジェロニモス修道院の南、テージョ川河畔に立つモニュメントです。
高さ52mあり、1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して建てられたものです。
エレベーターで屋上に上がることができます。
ジェロニモス修道院の南西1kmにあるテージョ河畔に立つ塔です。
1521年にマヌエル1世がリスボン港防衛のために建てた船舶の監視要塞です。
高さ30mの5階建てで、2階に砲台、3階に王室の住居とテラスがあります。装飾が美しい建物で「テージョ川の貴婦人」と呼ばれています。
ジェロニモス修道院の東にある世界唯一の馬車を収集した博物館です。かつての王宮付属乗馬学校で、1816年に博物館として開館しました。
中世のヨーロッパ各地の王室で使った由緒ある馬車が70両近く展示されています。
リスボンの西25km、大西洋に臨むビーチ・リゾートです。付近は「太陽海岸(Costa do Sol)」と呼ばれ、海岸は10km以上にわたって砂浜が続いています。
国内随一のカジノをはじめ別荘やゴルフ場などのリゾート施設があります。
また、F1グランプリが開催される「エストリル・サーキット」もあります。
エストリルの西3kmにあるリゾート地で、かつての王室の別荘地です。
町は瀟洒な家が建ち並び、エストリルのような喧騒のない静かで落ち着いたリゾート地になっています。
リスボンからの郊外電車の終点で、ここからロカ岬へのバスが出ています。
リスボン西北西15kmにある、王家の別荘として建てられた宮殿です。
1794年創建のバロック様式で、華麗な姿から「小ベルサイユ」と呼ばれています。
内部には、「玉座の間」や天井にドン・キホーテが描かれた「ドン・キホーテ」の間などがあり、フランス式やイタリア式の美しい庭園もあります。
現在は迎賓館として使われています。
リスボン西北西30kmにある山間の町です。
緑豊かな美しい街で、「王宮(Palácio Nacional)」をはじめ、「ペナ宮(Palácio de Pena)」や「セテアイス宮(Palácio de Seteais)」など多くの離宮が集まっており、山の頂上には「ムーア人の城跡(Castelo dos Mouros)」があります。
「王宮」はイスラム時代に宮殿として建設され、キリスト教徒が奪還後の13世紀から増築、16世紀のマヌエル1世の時代に大改修したもので、イスラム、ルネサンス、ゴシックなどの様式が混在して豪華絢爛な造りになっています。
イギリスの詩人バイロンは町を「エデンの園」と呼び、町全体が世界遺産に登録されています。
シントラの西10kmにある、ユーラシア大陸最西端の岬です。
高さ140mの花崗岩の断崖になっており、灯台と石碑が建っています。石碑には中世の詩人カモンエスが詠んだ「大地はここに尽き、海始まる」という詩の一節が刻まれています。
観光案内所で「最西端到達証明書」を発行してくれます(有料)。
リスボンからテージョ川を渡り、スペイン国境まで続く東方の内陸地域を言います。
ゆるやかに起伏のある大地にローマ時代から開かれた麦畑が広がる穀倉地帯で、良質のワインも産します。
リスボンの東120kmにある人口4万人ほどの町です。ローマ時代に商業の中心地として栄え、中世には大学が設置された歴史ある町です。
周囲5kmの中世の城壁に囲まれた旧市街が世界遺産に登録されて、主なスポットが集まっています。
町の中心には、2世紀のローマ時代に造られたコリント様式の「ディアナ神殿跡(Templo de Diana)」があります。
近くにある「カテドラル(Se Catedral)」は12〜13世紀のロマネスクからゴシック様式の過渡期の大聖堂で、1584年に日本の天正遣欧少年使節の伊東マンショと千々石ミゲルが見事に演奏したというパイプオルガンがあります。
また5千体の人骨で柱や壁を埋め尽くした礼拝堂がある「サン・フランシスコ教会(Igreja de São Francisco)」も有名なスポットです。
エボラ中心部の地図 ; 地図とともに英語のガイドが付いています。
エボラの南70kmの町です。紀元前のローマ時代に造られ、14世紀以後城塞都市となりました。
城塞跡は高さ37mの塔が残り、軍事博物館となっています。
リスボンやスペインのアンダルシア地方などへの交通の要衝にあり、ポサーダ(国営宿泊施設)に改装されている13世紀の「サン・フランシスコ修道院(Pousada de São Francisco)」の宿泊がツアーでよく設定されます。
エボラの東南東60km、スペイン国境間近にある村です。
眼下にグアディアーナ川(Rio Guadiana)のダム湖を望む標高約330mの高台にあり、中世の城壁に囲まれて石畳の道沿いに白壁の家々が建ち並んでいます。
城壁内部には、城跡や教会、闘牛場などがあります。
エボラの北東50kmの小さな町です。
ポルトガル最後の王朝のブラガンサ公爵家が住んだ町で、16世紀建造で正面のファサードが120mもある「公爵の宮殿(Palácio dos Duques)」があります。
近郊が大理石の産地で、この宮殿も大理石で造られており、日本の天正遣欧少年使節もここでもてなしを受けています。
ビラ・ビソーサ北東30kmにある城塞都市です。
スペイン国境まで12kmの地で、古くからイスラムやスペインとの戦いの最前線になった所で、町の北端にローマ時代からイスラム時代に造られた「城塞(Castelo)」があり、スペインが遠望できます。
旧市街は丘の上に教会を中心に白壁の家々が密集しています。
街はずれには15〜17世紀に造られた長さ7kmに及ぶ「アモレイラの水道橋(Aqueduto da Amoreira)」が残っています。
エルバスの北北西80km、スペイン国境まで20kmの鉱泉の出る町です。
小高い丘に築かれた城塞都市で、一番高いところに城塞跡があります。町には白壁のユダヤ人街があり、14世紀のシナゴーグ(ユダヤ寺院)などが残っています。
16世紀にユダヤ人の迫害があり、多くがユダヤ教からキリスト教に改宗したという歴史があります。
ポルトガルの南岸地方です。ポルトガルの中では最も温暖で日照時間が長く、春にはアーモンドやオレンジの花が咲き乱れる美しい地方です。
かつてのムーア人の王が北欧の王女と結婚しましたが、北国の雪を懐かしむ妻のために白い花のアーモンドを一帯に植えたといわれています。
アラブ語で「西の果て」の意で、イスラムの影響の残る地域でもあります。
ポルトガル南岸のほぼ中央部に位置する人口6万人ほどのアルガルベ地方の中心地です。1249年にレコンキスタ(国土回復戦争)でポルトガルでのイスラム終焉となった地です。
中世の城壁が残り、カテドラルや教会、修道院がいくつもあります。
ファロの西30kmの大西洋に臨む小さな町で、イスラム時代には要塞が築かれた地です。
小さな漁村でしたが、近年アルガルベ地方のビーチ・リゾートとして人気が高まり、高級ホテルも多く建てられています。
アルブフェイラ北西20kmの内陸の町です。
8〜13世紀にイスラムの首都として栄えましたが、1242年のレコンキスタの戦いと、1755年の大地震による崩壊で、城塞が廃墟のような姿で残っています。
町はイスラム時代の雰囲気を残し、中心部にイスラム・モスクの跡に建てられた13世紀のカテドラルがあります。
アルブフェイラ西40kmにある港町です。
紀元前4世紀にカルタゴによって開かれ、大航海時代には世界への探検船の出航港だったところです。
15世紀に大航海時代を築いたエンリケ航海王子活躍の地で、港には像が立っています。
市街には、かつてエンリケ航海王子が埋葬されていた「サンタ・マリア教会(Igreja da Santa Maria)」、装飾の美しい18世紀の「サン・アントニオ教会(Igreja de Santo António)」や「サン・セバスティアン教会(Igreja de São Sebastião)」などがあります。15世紀に北アフリカの奴隷を売買した「旧奴隷市場」も見所です。
ラーゴス中心部の地図 ; 地図とともに英語のガイドが付いています。
ラーゴスの西南西30km、ユーラシア大陸の南西端となる町です。
エンリケ航海王子がこの地に航海者を育成した航海学校を設立したとされ、その跡地に16世紀に造られた「サグレシュ要塞跡(Fortaleza de Sagres)」があります。
サグレシュの西北西5kmにある岬です。ユーラシア大陸の南西端の岬とされ、高さ75mの断崖の上に灯台があります。
スペインのバレンシアで殉教し、リスボンの守護聖人となっている聖ビセンテの遺体を載せた船がここに漂着したという伝説があります。
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