スイスは、ヨーロッパのほぼ中央、南半分はアルプス山脈の中心、西にはジュラ山脈が走る、山と高原の国です。
1291年に自由と自治を守るための「盟約者同盟」を3州で結成し、以後加盟州を増やして1648年に神聖ローマ帝国から独立しました。1798〜1802年にフランスの介入で傀儡国家になりましたが、1815年のウィーン会議で「永世中立国家」となりました。
フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインと、多くの大国に囲まれながら中立を維持し、EUには加盟せず、国連加盟もようやく2002年になってからです。
アルプスの名山や氷河、湖、のどかな牧草地など、美しい景観が楽しめる国です。
このページではスイス北部から西部に点在する都市部を中心に紹介します。
面積 : 4.1万ku(ほぼ九州の広さ)
人口 : 725万人(2005年)
人種 : ドイツ系(6.5割)、フランス系(2割)、イタリア系(1割)
言語 : ドイツ語、フランス語、イタリア語(公用語)
宗教 : カトリック(5割)、プロテスタント(4割)
《気候》
大きくはアルプスの北で西岸海洋性気候、南で温暖な地中海性気候になりますが、気温は標高に依存します。
北部の中核都市は、夏季は快適、冬は寒い気候です。
山岳の観光地は冷涼で一日の温度差が大きく、冬は寒さが厳しい気候になります。
《時差》
日本標準時 − 8時間です。
3月最終日曜日〜10月最終日曜日は 日本標準時 − 7時間 になります。
《アクセス》
チューリヒまで成田空港から12時間55分です。
《ビザとパスポート》
ビザは観光で3ヶ月以内の滞在なら不要です。
パスポートは残存有効期間が滞在日数以上あることが必要です。
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★世界遺産
・ガイド中の距離記述は、管理人が地図から求めた直線距離です。
スイス北中部、標高約400mにある人口36万人のスイス最大の都市です。
市内を、南に広がるチューリヒ湖(Zürichsee)を水源とするリマト川(Fluss Limmat)が流れています。盟約者同盟には1351年に参加、中世は織物業の産地となり、19世紀からは金融資本が発達してヨーロッパの金融の中心地の一つとなりました。
スイスの経済、商工業の中心地で、国際空港があるスイスの玄関となっています。<ドイツ語圏>
チューリヒ中心部の地図
チューリヒの南から南東に40kmほど延びる細長い湖です。
市内から湖畔に並木道が続き、南にアルプスの山々を望みます。遊覧船によるクルーズがあります。
市街中心部のリマト川東岸にある、国内最大のロマネスク教会です。
当地で殉教した3人の守護聖人の墓の上にカール大帝が8世紀に教会堂を建てたのが始まりで、現在の建物は11〜13世紀のものです。
緑の丸いドームを頂く2本の尖塔が特徴で、町のシンボルになっています。
グロスミュンスター寺院の東にある美術館です。1787年創設で、建物は1910年に建造されたものです。
フランドル絵画から近代まで、17〜20世紀の作品を収蔵しています。
グロスミュンスター寺院の西、リマト川の対岸にあるゴシック様式の寺院です。
9世紀に東フランク国王ルートビッヒが造った女子修道院が前身で、何度か改築されて現在の建物は12〜15世紀のものです。
青銅色のとがった尖塔が特徴で、1970年に造られたシャガール作のステンドグラスが有名です。
フラウミュンスター寺院の北にある教会です。
13世紀ごろ建造の市内最古のロマネスク教会で、本堂は1705年に建てられたゴシック様式になっています。
塔の4面に設置された16世紀の大時計が有名で、文字盤の直径が8.7mあり、ヨーロッパ随一といわれます。
ザンクト・ペーター教会の北にある丘で、ローマ時代には税関が置かれたという地で、”税関”を表す「ツーリクム」という語が「チューリヒ」になったといわれています。
現在はチューリヒ市街が間近に展望できるスポットになっています。
リンデンホフの北0.5km、チューリヒ中央駅のそばにある博物館です。
1898年開館で、先史時代から現代までのスイスの文化、歴史資料を展示しています。
古代の出土品、フレスコ画などの宗教美術、武具、金銀やガラスなどの工芸品、農具、家具、民族衣装など幅広い展示物があります。
市街の南西5kmにある標高871mの山です。
展望台からはチューリヒ市街からチューリヒ湖まで望むことができます。
チューリヒの北40km、シャフハウゼン(Schaffhausen)の南郊にあるライン川の瀑布です。
幅150m、落差20mはヨーロッパ最大で、水量が多いため迫力があります。
遊覧船による観光や、滝の近くの古城「ラウフェン城(Schloss Laufen)」からの眺望ができます。
スイス北西部、標高540mにある人口12万人ほどの首都で、政治の中心地です。市街を大きく蛇行してアーレ川(Fluss Aare)が流れ、中心に美しい旧市街があります。
「ベルン」は”熊”に由来し、州の紋章にも使われています。<ドイツ語圏>
ベルンの地図 : 旧市街が2枚、近郊図が1枚、一番下は操作可能な地図です。
市の中心部、アーレ川が大きく蛇行する湾曲の内側に広がる街並みです。1191年にツェーリンゲン家によって建設され、中世の建物が多く残る美しい市街になっています。
市街の主要な通りには16〜18世紀に造られた彫像がある泉(Brunnen)が点在することも町の特徴です。
現代の都市機能も果たしていることが高く評価され、世界遺産に登録されています。
旧市街の中心にある、からくり時計のある塔です。13世紀までは市の西門で、1530年に再建されてから時を刻み続けています。
からくりは、毎時3〜4分前から動き始めるということです。
時計塔の東、通り沿いにある20世紀の天才物理学者アインシュタインが新婚時代の1903〜05年に住んだ所です。
質素なアパートの3階の1室で、特許庁に勤めながら「特殊相対性理論」など画期的な3理論をまとめています。
部屋は博物館になっており、本人の写真や高校の成績表(数学は抜群だが、語学はぎりぎり及第)なども展示しています。
時計塔の東南東にある、スイス最大のゴシック様式の大聖堂です。着工が1421年、完成が1893年で、高さ100mの尖塔が特徴です。
「最後の審判」のレリーフや、高さ12mの15世紀のステンドグラスなどが見所です。
時計塔の南西にあるスイス連邦の議事堂です。
中央にドームがあるルネサンス様式風の建物で、西棟は1857年、東棟は1892年、そして議事堂は1902年に完成しています。
議会がないときはガイドツアーで見学ができます。
時計塔北西1kmにある美術館です。1879年の開館で、15世紀から現代までの幅広い絵画や彫刻などを展示しています。
特に当地出身の画家パウル・クレーのコレクションは世界最大です。
旧市街の東、橋を渡ったアーレ川の東岸にある公園です。
町の創始者ツェーリンゲン公が狩をして、最初の獲物が熊だったことから、町の名前になった由来があります。
公園の一角の堀で熊を飼育しています。特に熊によるアトラクションなどはありません。
旧市街の東2kmにある、2005年開館の美術館です。
パウル・クレーの遺族が寄贈した、本人の秘蔵の作品や、親交のあった芸術家の作品を展示しています。
熊公園の北1kmの高台にある公園です。200種類1万8千本のバラが植えられており、日本から寄贈された桜もあります。
旧市街が一望できる展望スポットにもなっています。
スイス北部、ドイツとフランスの国境にある人口18万人の都市です。
市内をライン川(Rhein)が流れ、ライン川航行船舶の最上流地点になっています。メッセや国際会議が多く開かれ、特に4月の宝飾時計の見本市は有名です。<ドイツ語圏>
バーゼル中心部の地図
市街中心部、ライン川の南岸にある大聖堂です。
12世紀にロマネスク様式で建てられ、14世紀の地震で崩壊したためゴシック様式で再建されたものです。
赤い砂岩で造られ、極めて質素な造りとなっています。塔の頂上に登ることができ、市街を一望できます。
バーゼル大聖堂の北西にあるゴシック様式の建物です。
1501年のスイス連邦加盟を機に1514年に完成したもので、赤い壁が特徴で、内部にはフレスコ画が描かれています。
市街中心部の北4km、ライン川東岸にあるスイス、ドイツ、フランスの3国国境の地点で、モニュメントが立っています。
スイスの最西端、レマン湖の南西端に位置する人口18万人の都市です。標高約370mにあり、北側を除いてフランスに囲まれています。
古い歴史を持つ古都であり、赤十字の発祥地、また国連をはじめとする国際機関が多く設置されている国際都市でもあります。
レマン湖から西へ市内を横切るようにローヌ川(Rhône)が流れ出し、その東側が旧市街となっています。<フランス語圏>
ジュネーブ中心部の地図
ジュネーブから北東へ広がる細長い三日月形をした湖です。東西約70km、最大幅約15kmで、面積は琵琶湖の9割弱です。
南岸の中央部がフランス領で、東西の端と北岸がスイス領になっています。いくつもの都市が面していながら透明度が高いのが特徴です。
市街近くのレマン湖の中にある噴水です。高さ140mまで水を噴き上げるジュネーブのシンボルです。
夏は朝から夜まで、春と秋が昼間に噴き上げ、冬は中止するということです。
レマン湖からローヌ川が流れ出す地点にある小さな島です。木立の中に思想家ルソーの座像があります。
ベルグ橋(Pont des Bergues)を渡って行くことができます。
ルソー島の南東、レマン湖南岸に面する公園です。自然を生かしたイギリス式造園法によるために名付けられています。
正面に大噴水が見え、公園の中には季節ごとに6千株以上の花が彩りを添える直径5mの「花時計(L'Horloge Fleurie)」があります。
イギリス公園の南、旧市街にある大聖堂です。
12〜13世紀に建造され、以後増改築が繰り返されたため、ロマネスク、ゴシックなどいくつも様式が混合しています。
1536年には宗教改革によってプロテスタントに改宗しました。北塔の展望台は157段の階段で登り、市内が一望できます。
また地下には「考古学資料館」、周辺には2005年にオープンした「宗教改革国際博物館」もあります。
サンピエール大聖堂の西、旧市街の一角にある思想家ジャン・ジャック・ルソーの生家を記念館としたものです。
生涯や作品を展示し、日本語のテープガイドを聞きながら見学ができます。
サンピエール大聖堂の南西、旧市街の城壁を背に立っている高さ6m、幅100mの記念碑です。
宗教改革にルターと並び関わったカルバンの生誕400年を記念して1909年から1917年にかけて造られたものです。
カルバンをはじめ10人の宗教改革者がレリーフとなっています。
サンピエール大聖堂の南東にある博物館です。
先史時代から古代の考古学資料、中世から現代の家具や陶器、武器などの歴史的資料の他、ヨーロッパの風景画や肖像画約400点が展示されています。
市街の北郊、レマン湖の西岸にある国連のヨーロッパ本部です。
1937年に建てられたかつての国際連盟の本部で、第二次大戦後の国連結成で本部がニューヨークに置かれた時に、ヨーロッパ本部となりました。
総会議場の他、1600の事務室が広大な敷地にあります。約1時間のガイド・ツアーがあります。
なお周辺には、国際労働機関(ILO)、世界保健機関(WHO)、国際赤十字委員会(CICR)など国際機関が多く集まっています。
パレ・デ・ナシオンの西にある国際赤十字委員会併設の博物館です。
1988年創設で、1864年にアンリ・デュナンが赤十字を創設してからの歴史や活動を写真や映像で紹介しています。
ジュネーブ北東60km、レマン湖北岸にある町です。国際オリンピック委員会(IOC)本部が置かれており、「オリンピックの首都」とも呼ばれます。
湖岸のウーシー地区(Ouchy)と、国鉄駅の北側の旧市街とかなりの高低差があり、間をケーブルカーが結んでいます。
また周辺はスイス随一のワイン産地となっています。<フランス語圏>
ローザンヌの地図
ウーシー地区のレマン湖畔にある1993年開館の博物館です。
オリンピックの歴史や過去の大会の紹介などの他、IOCが収集したメダル、トーチ、ポスターなどオリンピックに関するさまざまな資料が展示されています。
日本語のオーディオ・ガイドがあります。
旧市街の中心にある大聖堂です。13世紀創建で、スイス屈指のゴシック建築の傑作といわれます。
直径9mの美しいバラ窓をはじめ、13世紀頃の古い美しいスデンドグラスがあります。
ローザンヌの東南東20km、レマン湖畔の風光明媚な町です。
ワイン生産の中心地で、毎年のブドウ収穫祭りや、20数年に1度の「ワイン造り人の祭」などが盛大に開かれます。
また富豪の別荘が多くあることでも知られ、東のモントルーまでの湖岸沿いにはチャップリンやルソーなどさまざまな有名人ゆかりのスポットがあります。
ヴヴェイの南東5km、レマン湖の東端にある町です。
比較的温暖な気候で、18世紀後半からリゾート地として賑わい、高級ホテルが集まっています。
毎年夏に行われる「モントルー・ジャズ・フェスティバル」は世界的に有名です。
モントルーの東郊のレマン湖岸にある城です。湖に突き出した岩の上に、9世紀に税関の関所として造られ、13世紀に現在の城郭の形に改造されました。
サボワ家の夏の離宮として使われ、ジュネーブの宗教改革者ボニバールが幽閉されたことでも知られています。
地下と地上3階まであり、28の部屋を見学できます。
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