アルゼンチンは、南米大陸の南部、アンデス山脈の東側を占める南北に長い国です。
北部は亜熱帯ですが、中部は「パンパ」と呼ばれる温帯草原地帯、南部は「パタゴニア地方」という荒涼とした砂漠地帯が広がっています。
南端はマゼラン海峡をはさんでフエゴ島の東半分がアルゼンチン領です。
16世紀にスペイン人が入り植民地としましたが、1816年に独立しました。
独立後も相次ぐ反乱の発生で、政情は安定せず、2001年には経済破綻を起こし、貧富の差も拡大しているという苦しい状況にある国です。
南米では白人の比率が高く、アルゼンチン・タンゴが知られ、多様な気候風土に自然を感じることができます。
面積 : 277万ku(日本の7.5倍)
人口 : 3897万人(2006年)
人種 : ヨーロッパ系白人(85%)、インディオ及び混血(15%)
言語 : スペイン語
宗教 : カトリック(9割)、他にプロテスタントなど
《気候》
北東部のパンパは年間を通して温和で快適な気候、北部森林地帯は亜熱帯で高温多湿、中南部のパタゴニアは乾燥して一部は砂漠気候、南端部は冷涼で冬の寒さが厳しい気候です。
《時差》
日本標準時 − 12時間 です。
《アクセス》
日本からの直行便はなく、アメリカのニューヨークやダラスなどで乗り継ぐ方法が一般的です。
ブエノスアイレスまで、ニューヨークから13〜16時間、ダラスから13〜19時間かかり、日本からだと速くて27時間、乗り継ぎによっては30時間以上かかります。
《ビザとパスポート》
ビザは観光で3ヶ月以内の滞在なら不要です。
パスポートは残存有効期間が滞在日数以上あることが必要です。
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★世界遺産
・ガイド中の距離記述は、管理人が地図から求めた直線距離です。
アルゼンチン中部、ラプラタ川(Río de la Plata)の西岸にある人口300万人の首都で、川の対岸はウルグアイです。1536年にスペインにより建設され、植民地の中心地、さらに独立後も首都の役割を果たしてきました。
市名は「良い空気」の意で、区画整理された市街には街路樹が植えられ、ヨーロッパ風の美しい町並みから「南米のパリ」と呼ばれています。
当市の地下鉄には東京の丸の内線や名古屋市営地下鉄で走っていた車両が使われています。
ブエノスアイレス市街の地図
市の東部、ラプラタ川に近い位置にある町の中心的な広場です。
独立のきっかけとなった1810年の5月革命が起こった場所で、中央にはその翌年に立てられた「5月の塔」があります。
広場の周辺には数々の歴史的建造物があり、国立銀行などの近代的な高層ビルも建ち並びます。
5月広場の北側に建つ新古典様式の聖堂で、市内最古の1827年の創建です。正面は12本のコリント式円柱が並び、その上部に12使徒のレリーフがあります。
国家的な宗教儀式はここで大統領をはじめ全閣僚が参列して行われる重要な場所です。
5月広場の東側に建つスペイン・ロココ様式の建物です。1894年に完成し、内部には歴代大統領の遺品などを集めた「大統領博物館」があります。
ピンク色の建物で、「カサ・ロサーダ(Casa Rosada/ピンクの家)」とも呼ばれます。
5月広場の西側に建つ建物です。1725年から1764年にかけて建造されたもので、19世紀まで市議会として使われ、5月革命の舞台ともなりました。
現在は博物館として植民地時代の家具や調度品などが展示されています。
5月広場の1本西から北に走る市内随一の繁華街で、ブランド品の高級店やデパート、レストランなどが並ぶ歩行者専用の通りです。
5月広場の北西1.5kmにある劇場です。1908年の壮麗なイタリア・ルネサンス様式で、世界三大劇場の一つとなっています。
オペラ、バレエ、オーケストラ・コンサートなどが開かれ、6階まで2800の観覧席があり、立ち見を含めると4千人の収容能力があります。
内部の装飾も豪華で、ガイド付きの見学ツアーがあります。
5月広場の西1kmを南北に貫く大通りで、道幅は140mもあって世界一広い通りといわれています。
コロン劇場の前を通り、その近くの道路の中央には、1936年に市の創設400年記念に立てられた高さ68mの白い塔「オベリスコ(Obelisco)」があります。
5月広場の北2kmにある広場です。
19世紀初め、南米各国の独立のために活躍した英雄サン・マルティン将軍が騎馬隊の訓練をしていた場所で、広場の北東側に将軍の騎馬像が立っています。
敷地内には多くの花や木が植えられ、市内で最も美しい公園といわれます。
5月広場の北西3kmにある墓地です。1822年の開設で、墓地ながら彫刻や装飾の施された堂が並び、その多くが文化財となっています。
歴代大統領や著名人の墓も多くあります。
5月広場の北西5kmにある広大な公園です。動物園や植物園、美術館、プラネタリウムなどの施設の他、日本庭園もあります。
市民の憩いの場で、正式名称は「2月3日公園(Parque 3 de Febrero)」といいます。
5月広場の南3km、ボカ地区(La Boca)にある100mほどの路地です。タンゴの名曲「カミニート」の舞台で、その作曲者の友人で画家のキンケーラのアイデアで造られました。
道の両側にカラフルな家々が建ち並び、若い芸術家が自分の作品の絵画を売っています。
アルゼンチン北西端、ブラジルとの国境にある大瀑布です。ブエノスアイレスの北北東約1000kmに位置します。
解説は ブラジル でも行っています。
ブラジル側からは滝の全貌が眺められるのに対し、アルゼンチン側からの観光は遊歩道から近くで眺める形になります。
ブエノスアイレスの北西650km、パンパの北端で標高400mにある人口100万人の国内第2の都市です。16世紀に拓かれた町で、17世紀に国内最古の大学が置かれた文教都市です。
旧市街の中心には「サン・マルティン広場」があり、そばには1787年創建の聖堂「カテドラル」があります。
周辺には古い建造物が多く残ります。近郊は森や湖など自然に囲まれた村が点在し、夏には避暑地として賑わいます。
コルドバ市内にある、1613年に創立した国内最古の「コルドバ大学」と「モンセラート学校」、「ラ・コンパニア・デ・ヘスス教会」が集まる地域です。
次項と同様に、当時イエズス会が布教のために造った集落の一つで、当時の建物がそのまま残っています。
17〜18世紀に150年間イエズス会が布教の拠点とした集落跡が、コルドバ近郊に5ヶ所あります。教会や宣教師の住居などが残り、当時の生活の様子がうかがえます。
集落は「エスタンシア(Estancia)」と呼ばれ、”大農園”の意です。
5つのエスタンシアは「カサ・デ・カロヤ(Casa de Caroya)」、「ヘスス・マリア(Jesús María)」、「サンタ・カタリーナ(Sta.Catalina)」、「アルタ・グラシア(Alta Gracia)」、「ラ・カンデラリア(La Candelaria)」で、すべて周遊するには2日は必要です。
ブエノスアイレスの北西1400km、アルゼンチン北西部の標高約1200mのアンデス山麓にある町です。インディオ系の住民が多く、植民地時代の街並みが残ります。周辺では良質の白ワインも産出します。
人気は、ここから北西120kmの標高3800mの町サン・アントニオ・デ・ロス・コブレス(San Antonio de los Cobres)まで走る鉄道「雲の上の列車(Tren a las Nubes)」です。
週1回朝7時にサルタを出発、最高標高4220mを通り、折り返して22時にサルタに戻る観光列車が走っています。
サルタの北70kmの町サン・サルバドール・デ・フフイ(San Salvador de Jujuy)から北方へ、グランデ川(Río Grande)に沿って約170kmにわたる渓谷です。
乾燥した土地で、さまざまな色の岩肌とサボテンの風景が続き、日干しレンガ(アドベ)造りの家が集まる村が点在しています。
フフイ北30kmのプルママルカ(Purmamarca)は、17世紀建造の美しい教会がある村で、異なる色の山々が並ぶ「七色の丘(Cerro de 7 Colores)」が近くにあります。
その他、フフイ北55kmのティルカラ(Tilcara)、北100kmの中心の村ウマウワカ(Humahuaca)などの美しい村が見所です。
ブエノスアイレスの西1000km、アンデス山脈東麓の標高約800mの高原都市です。チリとの国境が間近で、チリの首都サンチアゴへ向かう玄関にあたります。
16世紀にイエズス会がブドウ栽培を始めて以来、国内最大のワイン製造の町となりました。大小多数のワイナリーがあり、見学が可能です。
3月にブドウ収穫祭が行われ、町は賑わいます。
メンドーサの西130km、チリ国境にそびえる標高6959mの南米最高峰です。1897年に初登頂され、1968年には冒険家の植村直己氏が登頂しています。
1985年には標高5300m付近でインカ時代の少女のミイラが発見されて話題になりました。
メンドーサからチリへ抜ける道路の国境付近で展望ができます。
その近くには、温泉の成分が結晶して出来た長さ47m、高さ23mの自然の橋「インカの橋」があります。
ブエノスアイレスの南西1400km、アンデス山脈東麓でパタゴニア地方北西部の標高770mにある町で、正式名称はサン・カルロス・デ・バリローチェ(San Carlos de Bariloche)です。
町の北側にナウエル・ウアピ湖(Lago Nahuel Huapi)が広がり、自然が多い美しい景観の地です。町もスイス系移民が造ったため、自然景観と共に「南米のスイス」といわれています。
湖に浮かぶ原生林に覆われた島「ビクトリア島」へのツアーや、名産のチョコレートやジャムの工房見学などが楽しめます。
ブエノスアイレスの南南西1000km、出島のように大西洋に突き出した半島です。多くの海洋生物や海鳥の繁殖地で、自然保護区となっています。ペンギンやアザラシ、鯨などを見ることが出来ます。
半島の南西100kmにあるトレレウ(Trelew)の町に空港があって観光の玄関となり、半島の付け根にある保養地プエルト・マドリン(Puerto Madryn)が観光の拠点になります。
バルデス半島周辺の地図
トレレウの南100km、大西洋岸にあるマゼラン・ペンギンの生息地です。10月から3月にかけて海岸に多くのペンギンが集まり、近くから自然のままの状態で観察ができます。
プエルト・マドリンやトレレウから観察ツアーが出ています。
アルゼンチン南部、チリ領近くにある小さな町です。
北にアルヘンティーノ湖(Lago Argentino)が広がり、西方の氷河国立公園の観光拠点になっています。舗装道路はほとんどなく、自然に囲まれています。
アクセスは南東300kmのリオ・ガジェーゴス(Río Gallegos)から空路または陸路になります。
カラファテの西方、チリ国境に沿って連なる山岳国立公園です。
名前どおり氷河に覆われた3千m級の山々が連なり、湖や森が広がる自然豊かな地域です。
カラファテの南西80kmにあるパタゴニア最大の氷河です。全長は35kmあり、先端部は幅5km、高さ60mあります。
常に動いており、夏には崩落の光景がよく見られます。
展望台から眺める他、船で近づくツアーやトレッキング・ツアーがあります。
カラファテの西にある氷河です。南米最長の全長60kmという規模を持ち、先端部は幅6km、高さ80mあります。
陸路では近づけず、カラファテ西50kmのプエルト・バンデラ(Puerto Bandera)から船で観光になります。
アルゼンチンの最南端、フエゴ島(Isla Grande de Tierra del Fuego)の南岸にある町で、世界最南端の都市です。南極観光の基地ともなっています。
南には19世紀にこの地を初めて調査したイギリスの調査船”ビーグル号”にちなんだ「ビーグル水道(Canal Beagle)」が広がります。
市内には大航海時代の品を展示する「世界の果ての博物館」、かつては海軍基地内の監獄だった「監獄博物館」などがあり、囚人を働かせた鉱山で使った鉄道を走る観光列車「世界の果ての列車」も観光スポットになっています。
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