ブラジルは、南米大陸の東側を占める広大な国です。
おおまかには、北半分が赤道直下を流れるアマゾン川水系の熱帯雨林、南半分が起伏のあるブラジル高原という地勢となっています。
ブラジルの南端あたりが、日本から見て地球の真裏にあたります。
1500年にポルトガル人が上陸して植民地としましたが、1822年に独立、1889年に共和制に移行しています。
安価な労働力と天然資源、比較的安定した政情で、南米一の経済大国となり、近年はロシア、中国、インドと並ぶ新興経済国の一つに数えられています。
日本から1908年に最初の農業移民を送り出し、現在は150万人の日系人がおり、日本との結びつきも強いです。
リオのカーニバル、サッカー強国という熱狂のイメージが伝わってくる国です。
面積 : 851万ku(日本の22.5倍)
人口 : 1億8640万人(2005年)
人種 : ポルトガル系白人(5割)、ムラート(白人と黒人の混血)(2割)、メスティソ(白人とインディオの混血)(1割)、アフリカ系黒人(1割)
言語 : ポルトガル語
宗教 : カトリック(8割)、他にプロテスタントなど
《気候》
主要都市のある南東部の海岸地域は、温帯から亜熱帯気候です。
北部のアマゾン川流域は年中降水量の多い熱帯雨林気候で、上流域では5〜8月に乾季が見られます。
アマゾン川以南の大半を占めるブラジル高原は、北部は高温乾燥のサバンナ気候、南部は温暖で降水量の多い温帯湿潤気候になります。
《時差》
広大な地域のため国内で3つの標準時間帯があります。主要な都市は次の通りです。
またサマータイムが10〜2月頃に設定されますが、毎年不規則に設定されます。
リオデジャネイロ、サンパウロ、ブラジリア(東部) :
日本標準時−12時間、サマータイムでは−11時間
マナオス(北中部) :
日本標準時−13時間、サマータイムでは−12時間
リオ・ブランコ(北西部) :
日本標準時−14時間、サマータイムでは−13時間
《アクセス》
成田空港から、リオデジャネイロまで2都市経由で25時間40分、サンパウロまで1都市経由で23時間10〜50分です。
《ビザとパスポート》
ビザが必要で、観光目的では90日までの滞在が可能です。
パスポートはビザ申請時に残存有効期間が6ヶ月以上あることが必要です。
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★世界遺産
・ガイド中の距離記述は、管理人が地図から求めた直線距離です。
ブラジル南東部、大西洋に面する人口800万人の巨大リゾート都市で、サンパウロと並ぶブラジルの経済、文化の中心地です。コパカバーナ、イパネマなど世界的に名を知られた海岸を有し、毎年2月のカーニバルでも有名です。またシドニー、香港とともに世界三大美港にも数えられます。市名は「1月の川」の意で、ポルトガル人が1月に上陸した時、湾を川と間違えたことにちなみます。
1565年に町が造られ、1764年からは植民地の首都となり、1960年のブラジリア遷都まで、独立後も首都であり続けた町です。
リオデジャネイロ市内の観光地図
リオデジャネイロ市街の広域地図
市街の中心部「セントロ(Centro)」にある1976年に建設された聖堂で、「サン・セバスチャン大聖堂(Catedral de San Sebastião)」とも呼ばれます。
外観は円錐の先端を切り取ったような近代建築ですが、内部の美しい紫色のステンドグラスが特徴です。
セントロの西3km、キンタ・ダ・ボア・ビスタ公園(Quinta da Boa Vista)の中にある国内最大の博物館です。建物は19世紀に皇帝の宮殿だった「サン・クリストボン宮殿」を使っています。
ブラジルをはじめ南米の考古、民俗、自然に関する展示を行っており、世界最大の5.3tの隕石「ペンテゴ」や、古代魚「シーラカンス」の完全標本などが見ものです。
セントロの西5kmにある世界最大規模のサッカー場です。
1950年のワールドカップ開催時に完成したもので、収容人員は15万人、立見席を含めると22万人が入れる巨大な施設です。
セントロの南1kmにある水道橋です。南部の丘から水を引くために、1750年にローマ時代の工法で造られたものです。
長さは270m、高さは18mあり、現在は路面電車の陸橋として使われています。
セントロの南西5kmにある標高710mの丘で、市内を一望できる展望台となっています。
頂上には1931年に独立100年を記念して造られた、高さ30mの両手を広げるキリスト像が立っています。頂上へは東麓から登山電車が通じています。
セントロの南西8km、コルコバードの丘の南麓にある国内最大の植物園です。1808年に帝室の植物園として造られたもので、1.4kuの敷地に7千種以上の熱帯植物があります。
600種を超えるランのコレクションをはじめ、サボテンやオオオニバスなども見所です。
セントロの南7km、大西洋に臨む国際的なビーチ・リゾートです。
3kmにわたって弓状に弧を描く白砂の海岸で、モザイク模様の遊歩道に沿って高級ホテルが林立します。「真珠の首飾り」といわれる夜景も有名です。
コパカバーナ海岸の南端の岬の西側に続く海岸です。西隣の「レブロン海岸(Leblon)」と合わせて約5kmのビーチが続きます。
高級住宅地に面し、国内のファッションの発信基地にもなっています。コパカバーナの比べて地元客が多いビーチです。
コパカバーナ海岸の北東3km、東に突き出す岬にそびえる標高394mの円錐形の岩山です。名称は「砂糖パン」の意です。
ロープウェーで頂上に登ることができます。
リオデジャネイロの西330km、標高約800mの高原にある大都市です。周辺人口を含めて1100万人が集中し、ブラジルの経済・文化の中心地となっています。
1554年にポルトガルのイエズス会がインディオに布教をするために町が造られたのが最初で、19世紀にはコーヒー栽培の拠点として発展しました。1908年から日本人移民が入り、現在では日系ブラジル人の7割がここに住んでいます。また多くの日本企業が進出して、日本とのつながりが大きい地です。
サンパウロの地図 : 右上が中心部です。クリックすると拡大図が出ます。
市中心部の「セントロ(Centro)」南西1km、サンパウロ第一のビジネス街「パウリスタ大通り(Av.Paulista)」にある南米最大の美術館です。
1947年の創設で、マネやゴーギャンなど後期印象派の作品を中心に約千点を収蔵します。
セントロの南1.5km、リベルダージ(Liberdade)地区にある日系人を中心とした東洋人の集まる町です。
1940年代から日本人移民を中心に形成され、入り口には赤い鳥居、通りには提灯形の街路灯が並びます。日本食の店や商店が並び、「日伯文化協会ビル」には日本人移民の歴史を紹介する「ブラジル日本移民資料館(Museu Historico da Imigracão Japonesa no Brasil)」があります。
かつては「日本人街」と呼ばれましたが、中国人や韓国人の移民が増えたため、2004年に「東洋人街」に改名されたということです。
セントロの南東4kmにある公園です。正式には「独立記念公園(Parque de Independencia)」で、1822年に皇太子のドン・ペドロ1世が独立を宣言した歴史的な地です。
彼の遺体が地下に安置された「独立記念像」や、ベルサイユ宮殿を模した庭園のある1895年開館の「パウリスタ博物館」などがあります。
セントロの南西4kmにある、1.6kuの広さを持つ大公園です。
1954年に市政400年を記念して造られたもので、園内には美術館や博物館などの文化施設のほか、湖や日本庭園なども造られています。
セントロの西7kmにある、1898年に設立された有毒生物に対するワクチン製造の研究所です。
一般には毒ヘビ研究所として知られ、所内の博物館には4万匹に及ぶ毒ヘビや毒虫の標本があります。また屋外には生態観察用のヘビ園もあります。
サンパウロの南東60km、大西洋に臨む港町です。サントス・コーヒーの積出港として栄え、また日本からの移民が最初に上陸した地でもあります。
博物館になっている「旧コーヒー取引所」、国内最大の「市立水族館」、市街が見渡せる「モンテ・セラットの丘」などの見所があります。
サンパウロの北900km、ブラジル高原のほぼ中央部にあるブラジルの首都です。標高1100mに建設された計画都市で、200万人の人口を擁するブラジルの政治の中心地です。
かつてのポルトガル支配を払拭し、人口や産業が集中する海岸部と内陸の格差解消のため、1956年に未開の地に遷都を決め、わずか3年半で建設を行い、1960年から稼動しています。莫大な建設費とその後の経済不況、交通の不便さによる産業進出阻害、周辺都市の無秩序な発展など、遷都は成功と言いがたい状態といわれています。
人造湖のパラノア湖の西岸に政治、経済、文化施設が集中しています。飛行機を上から見たような形に市街を配置し、創造的で整然とした都市景観が世界遺産となっています。
ブラジリアの地図 : 右が北になります。
市街の東の端、飛行機形の町並みの機首の位置にある広場です。
国会議事堂、大統領府、最高裁判所の3つの権力の建物に囲まれた広場で、各施設の前にはそれぞれにゆかりの石碑や像が立っています。
三権広場の西2kmにある1970年完成の大聖堂です。
直径66m、高さ40mのガラス張りのドーム型教会で、周囲を16本の曲線の支柱が支え、頂上では王冠のように開くユニークな形をした現代建築です。
三権広場の西5kmにある高さ218mの塔です。高さ75mのところに展望台があり、市街が一望できます。
展望台の上階にレストランやバーがあります。
テレビ塔の南0.5kmの住宅地にある教会です。
外観はコンクリートの地味な建物ですが、内部は青いグラデーションのあるステンドグラスや、水晶の巨大なシャンデリアなどで美しい空間を作っています。
ブラジリアの東北東1100km、ブラジル東岸の中央部にある人口250万人の大都市で、南に大西洋、西には大西洋から入り込むトドス・オス・サントス湾が広がる湾岸の町です。
1549年に建設、1763年にリオデジャネイロに遷都するまでの首都で、独特な風俗を持つバイア地方の中心地です。アフリカ系の住民が多く、ここのカーニバルも有名です。
市街の北西部、トドス・オス・サントス湾にある歴史地区です。16〜18世紀の植民地時代の建物が500以上残り、石畳の街路が走ります。
特に中心にある広場はパステルカラーのカラフルな建物が集まっています。
歴史地区にある1708年に創建の教会です。
ポルトガル・バロック様式で、正面には金の彫刻が飾られ、内装も金粉をふんだんに使った豪華なものになっています。文字通り「黄金の教会」といわれます。
歴史地区のある崖上の市街地「上町(Cidade Alta)」と崖下の「下町(Cidade Baixa)」の段差をつなぐ大型エレベーターです。
1928年に造られ、高さ73mの段差を15秒ほどで移動します。市民の足でもあり、町のシンボルでもあります。
市街の北6km、トドス・オス・サントス湾に突き出た半島にある教会です。
バロックとロココの混合様式で、海上で遭難した船長が願掛けで助かった感謝から1746年に建てられたもので、「奇跡の教会」として願掛けにやってくる参拝者が後を絶ちません。
市の南西、大西洋に突き出した岬の先端にある要塞跡です。1598年の建造で、市内最古の建造物です。
石垣を鯨油で固定したといわれています。現在は灯台が立ち、内部は海洋博物館になっています。
トドス・オス・サントス湾の港の沖にある海上の要塞跡です。
オランダ軍の侵攻防衛のために1772年に完成したもので、直径約50mの円形で、1mほどの大きさの岩を積み上げて造られています。
ブラジル北部、アマゾン川支流のネグロ川北岸にある人口150万人の大都市です。アマゾン川の河口からは1700kmの地点で、周囲はジャングルに囲まれています。
17世紀に拓かれ、19世紀にゴム生産で発展しました。大型船も入る港からはゴム、カカオ、木材などが積み出されています。市内は開拓時代のヨーロッパ風の建物が残り、アマゾン川やジャングルツアーの拠点となっています。
日本語では「マナオス」とも言います。
市の中心部にある1896年に完成のイタリア・ルネサンス様式のオペラハウスで、当時のゴム景気で得た莫大な富によって建造されたものです。
建材から調度品まですべてヨーロッパから取り寄せたものです。ガイドツアーで見学ができます。
市の日本人街にある博物館です。博物学者の橋本捷治氏が、1988年のブラジル移民80周年記念日に開館したものです。
規模は小さいですが、巨大な古代魚”ピラルク”をはじめピラニアなどの魚類や、昆虫などの標本があります。南米では博物館としては高い評価を得ています。
アンデス山脈を水源とし、多くの支流を集めてブラジル北部を東へ流れる大河水系です。マナウスの南15kmでネグロ川(Rio Negro)とソリモンエス川(Rio Solimões)が合流する地点から一般にアマゾン川と呼ばれます。
流域のジャングルは”セルバ”と呼ばれ、地球の酸素の20%を生産するといわれています。
川の合流地点では、ネグロ川の鉄分を含んだ弱酸性のコーヒー色の水と、ソリモンエス川の中性の黄色い水が混じりあわずに10数kmも流れていく奇観が見られます。
マナウスからは流域のジャングル探検に、日帰りツアーや宿泊ツアーが多く出ています。
ブラジル南部、アルゼンチン、パラグアイとの3ヶ国の国境付近にある滝です。3国を分けるパラナ川とイグアス川の合流地点から、イグアス川を南東に約20kmさかのぼった地点にあります。
ナイアガラ、ビクトリアと並ぶ世界三大瀑布のひとつで、大小300もの滝が並び、平均落差は70m、全体の幅は約4kmあります。
水量はナイアガラの1.5倍あり、特に「悪魔ののど笛」と呼ばれる滝つぼは迫力満点です。
近くの町フォス・ド・イグアスからバスが頻繁に出ており、滝付近では遊歩道や展望台がところどころにあります。ヘリコプター遊覧や滝つぼへのボートツアーもあります。
ブラジル南西部、ボリビア、パラグアイとの3国国境付近に広がる、パラグアイ川流域に広がる大湿原です。23万kuという広大な広さを持ち、熱帯湿原としては世界最大規模です。
6〜10月は乾季ですが、それ以外は雨季となり地域の大半が水浸しとなります。ワニ、イグアナ、ピラニアなどの野生生物の宝庫で、湿原探検、バードウォッチング、釣りなどのアクティビティが楽しめます。
観光拠点は湿原北東部のクイアバ(Cuiabá)です。
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