メキシコは、北米大陸、アメリカ合衆国の南に隣接する国です。
人口1億人を数え、中南米のスペイン語圏では最大の国で、古代にはマヤやアステカ文明が栄えた歴史ある国です。
緯度的には亜熱帯から熱帯にかかる位置にありますが、全体が山がちな地形で、主な都市は温暖な気候の中央部、標高1500〜2000mの高原部にあります。
カリブ海岸、太平洋岸には熱帯のビーチリゾートがあります。
古くから日本との交流があり、多くの企業も進出しており、比較的親日的な国です。
このページでは、首都メキシコシティをはじめ中央部各地を紹介します。
面積 : 197万ku(日本の5.2倍)
人口 : 1億0778万人(2006年)
人種 : 混血(メスティーソ)(6割)、先住民(インディオ)(3割)
言語 : スペイン語
宗教 : カトリック(9割)
《気候》
主要な都市のある中央部の高原地帯は年間を通して温暖で、5〜10月が雨季、それ以外が乾季です。
北部は高温乾燥の砂漠気候、メキシコ湾岸は高温多湿の熱帯気候です。
《時差》
広大な地域のため国内で3つの標準時間帯があります。主要な都市は次の通りですが、大半の観光地は中部標準時に属しています。
また、4月第1日曜日から9月最終日曜日はサマータイムを採用しています。
メキシコシティ、アカプルコ、オアハカ、カンクン(中部):
日本標準時 − 15時間、サマータイムでは − 14時間
カリフォルニア半島と湾岸地域(山岳部):
日本標準時 − 16時間、サマータイムでは − 15時間
ティファナなど北西部の太平洋岸の一部(太平洋岸):
日本標準時 − 17時間、サマータイムでは − 16時間
《アクセス》
成田空港からメキシコシティまでバンクーバー経由で15時間10分です。
《ビザとパスポート》
ビザは180日以内の滞在なら不要ですが、観光目的であればビザの代わりに機内や空港でもらえる「ツーリスト・カード」が出国の際に必要になります。
パスポートは滞在日数以上の残存有効期間が必要です。
観光地ガイドのガイド
●自然物・景観・公園 ●人工庭園・公園 ●保養地 ●遊園地 ●遺跡 ●史跡 ●町・村・集落 ●繁華街・通り・広場
●寺院・教会 ●美術館・博物館 ●城・宮殿 ●その他建築物 ●有名人記念館 ●市場・商業施設 ●生産施設
★世界遺産
・ガイド中の距離記述は、管理人が地図から求めた直線距離です。
メキシコ中央部、標高2240mの高原にある首都です。14世紀からアステカ王国の首都テノチティトラン(Tenochtitlan)として栄えましたが、16世紀にスペインが征服、破壊し、その跡に現在の町が造られました。
世界最大の2千万人超という人口は、過度の一極集中という社会問題や排気ガスによる環境問題をかかえています。
メキシコ・シティ中心部の地図
メキシコ・シティのソナ・ロサ地区の地図
メキシコ・シティのチャプルテペック公園の地図
メキシコ・シティ周辺部の地図
市の中心部にある、250m四方の石畳の広場です。正式名は「憲法広場(Plaza de Constitucion)」で、旧都テノチティトランの中央神殿があった場所です。
現在も政治、宗教の中心地で、重要な国家行事はここで行われます。四方を歴史的建造物が取り囲んでいます。
ソカロ広場の北側にあるメキシコの全教会を統括する総本山です。
1544年に建造が開始され、1813年に完成しました。長い期間の建設のために、バロック、ゴシック、ルネサンスなどいくつもの様式が混在しています。
14の礼拝堂や高さ67mの鐘楼などがあります。
ソカロ広場の東側にある壮麗な宮殿です。かつてアステカ王の宮殿があったところに、スペインの征服者エルナン・コルテスが自分の邸宅として建てたものです。
1、2階は1693年建造で、3階は1928年に増築されたもので、現在は大統領執務室と大蔵省になっています。
入り口にある「独立の鐘」は1810年の独立宣言で打ち鳴らされたもので、入り口の奥にはディエゴ・リベラ作の大壁画などの見所があります。
ソカロ広場の北東にあるアステカ遺跡です。
1913年の工事中に発見されて一旦放置されましたが、1978年に重さ8tもある「月の神の石版」が見つかったため本格的な発掘が行われました。
テノチティトラン大神殿の基底部の他、多くの石像も発見されています。敷地には出土品を展示するため、1987年に開設された博物館があります。
ソカロ広場の北2kmにある広場です。
アステカの神殿跡、植民地時代の「サンチアゴ教会」、現代建築の外務省や巨大団地群という、3つの時代の建造物が周囲を囲んでいます。
1968年のオリンピック開催の年に学生暴動があった地としても知られます。
ソカロ広場の西4km、東西に走るメインストリート「レフォルマ通り(Paseó Reforma)」中央のロータリーにある塔です。
1910年に独立100周年の記念で建てられたもので、高さ36mのコリント様式です。
周辺はオフィスやホテルが集まる新市街「ソナ・ロサ(Zona Rosa)地区」となっています。
ソカロ広場の西5km、ソナ・ロサ地区の西側に広がる広大な公園です。緑が豊かで面積は40kuもあり、かつてはアステカ王の保養地だったところです。
園内には多くの博物館や美術館、植物園や動物園といった文化施設があります。
チャプルテペック公園内のソナ・ロサ地区近くにある博物館です。
1865年創設で、メキシコにおけるマヤやアステカ文明の古代遺産を集約して展示する世界的にも価値の高い博物館です。
暦を刻んだ巨大な石版「太陽の石」、オルメカ文化の象徴「巨石人頭像」、バカル王の「ヒスイの仮面」など多くの見所があります。
国立人類学博物館の東にある1964年に開館した美術館です。
ガラス張りの半円筒形の建物で、メキシコの現代作家の絵画や彫刻、写真などを展示しています。
国立人類学博物館の南東にある博物館です。18世紀に建造され、大統領官邸として使われた「チャプルテペック城(Castillo de Chapultepec)」を1944年から博物館としたものです。
メキシコの植民地時代から現代に至る歴史遺物を展示しています。
ソカロ広場の北10kmにある寺院です。混血民族のシンボル”褐色の肌のマリア”が祀られてラテンアメリカ最大の巡礼地となっっており、毎年12月12日の大祭には国内外から数十万人の参拝者が訪れます。
1709年に建てられた「旧寺院」が地盤沈下で傾いて危険になったために現在修復中で、1976年にその隣に2万人収容の「新寺院」が建てられています。
メキシコ・シティの南25kmにあるメキシコでは珍しい水郷地帯です。
長さ3km、幅10mほどの運河に色とりどりの遊覧ボートが浮かび、花売りや飲み物を売るボートや、マリアッチの楽団を乗せたボートも行き交う市民の憩いの場です。
かつてテノチティトラン建設時に造られた水路で、メキシコ・シティの歴史地区と併せて世界遺産となっています。
メキシコ・シティの北東50kmの高原地帯にある遺跡です。
紀元前2世紀から紀元後7世紀にかけて栄えた古代都市テオティワカンの遺跡で、最盛期には20万人の人口を持つ世界最大の都市の一つだったといわれています。
ほぼ南北に幅40m、長さ4km続く大通り「死者の道」を中心に市街跡が広がり、北の端に高さ42m、一辺150mの「月のピラミッド」、東の端に高さ65m、一辺225mの「太陽のピラミッド」があります。
また南には「ケツァルコアトルの神殿」なども残っています。
メキシコ・シティの北100kmにある、10〜12世紀に栄えたトルテカ帝国の都市遺跡です。
トルテカ帝国は軍事色が強い戦士集団で、また人をいけにえにする慣習もあり、それを賛美する殺伐としたモチーフの石像が多く残っています。
ピラミッドだけ原型をとどめており、頂上に高さ4.6mの戦士の彫像があります。
メキシコ・シティの東南東120km、標高2100mにある人口100万人を超える大都市です。
アステカ帝国を滅ぼしたスペインの征服者コルテスが1531年に建設した都市で、人工的な碁盤目状の市街になっています。
17世紀には植民地の中の重要な役目を果たし、市街にはヨーロッパ風の古い町並みが残り、町全体が世界遺産になっています。
中心に「ソカロ広場(Zócalo)」があり、周辺には「カテドラル(Catedral)」などのスポットがあります。
プエブラの西10kmにある町です。
アステカ時代に人口10万人を超える大都市でしたが、コルテスに滅ぼされ、その際に6千人の虐殺があったといわれます。この後で建設されたのがプエブラでした。
紀元前2世紀頃からの都市国家で、5世紀頃に大ピラミッドが建設されましたが、コルテスは頂上の神殿を破壊してカトリック教会を建設しました。ピラミッド跡は現在小山のようになり、教会の見学もできます。
メキシコ・シティ南南西140km、標高1800mにある町です。
16世紀にコルテスが銀山を発見、18世紀には大鉱脈が発見されてシルバー・ラッシュに沸きました。
現在銀は採れませんが、銀細工は名物になっています。町は厳しい建築制限によって、昔ながらの街並みが保存されています。
メキシコ・シティの西220km、標高1900mにある町です。先住民族のタラスコ族文化に植民地文化が融合した町です。
当時の町並みが残され、17〜18世紀に建てられた「カテドラル」が町のシンボルになっています。
また、1540年にパックアロで創建され、1580年に当地に移されたメキシコ最古の大学「サン・ニコラス大学」も見所です。
モレリアの南西60km、標高2100mにある高原の保養地です。曲がりくねった狭い道に沿って民家や民芸品の店が並びます。
素朴で植民地時代の雰囲気の漂う町で、先住民の伝統工芸品が展示されている「民芸博物館(Museo Regional de Artes Populares)」をはじめいくつかのスポットがあります。
また北4kmにはタラスコ族の住む島々が浮かぶ「パックアロ湖」があります。
メキシコ・シティの北西200km、標高1850mにある町です。16世紀に建設された町で、植民地時代にはメキシコシティやプエブラに次ぐ大都市でした。
当時の町並みが残り、バロック様式の教会や修道院が点在します。
郊外には、18世紀に建造のローマ建築に似た長さ1.3kmの水道橋があります。
ケレタロの北西60kmにある町です。坂の多い町に植民地時代の建造物が残っています。
中心部にある「サン・ミゲル教会」はメキシコでは珍しいゴシック様式です。
芸術学校や工房が多く「芸術の町」と呼ばれています。
メキシコ・シティの北西350km、標高2050mにあるメキシコ中央部の町です。植民地時代の名残があり、起伏のある石畳の街路に色とりどりの建物が建ち並び、メキシコで最も美しい町といわれます。
18世紀には世界の銀の3分の1の産出量を誇った鉱山の町でもあります。地下水路を利用した地下街路が多いのも特徴です。
グアナファトの地図
町の中心にある「ラ・ウニオン広場(Jardín de la Unión)」の前に建つ劇場です。
1903年の完成で、正面玄関は古代ギリシャ風の石柱が並び、屋根にはブロンズ像が並んでいます。内部は金をふんだんに使った豪華な装飾になっています。10月に開催される演劇や音楽の祭典「国際セルバンテス祭」の会場となっています。
フアレス劇場のの北にある町のシンボルの聖堂です。正面に2つの異なった塔が立ち、奥にドームがあります。
前には「ラ・パス広場(Jardín de la Paz)」があります。
カテドラルの西、町の中心を走るフアレス通り(Av.Juárez)から横に入った、家と家に挟まれた非常に狭い路地です。
昔、路地を向かい合う仲の悪い2軒の家の息子と娘が恋に落ち、夜毎に2階から身を乗り出して口づけをしていました。これを知った娘の父親が激怒し、娘を殺して地下室の壁に遺体を埋め込んだという悲しい伝説があります。
多くの恋人たちが訪れるスポットです。
バシリカの西0.5kmにある市場です。劇場風の華麗な建物の中に食料品や日用品の店があって賑わう庶民の台所です。
2階には観光客向けの土産物の店が集まっています。
フアレス劇場の南西の丘に建つ、独立戦争の英雄の一人、ピピラを記念した像です。
像は高さ9mあり、丘の上からは市街が一望できる展望スポットです。
市の西郊の丘の上にあるミイラの博物館です。
普通に埋葬された遺体が、当地の土壌と乾燥した気候が自然にミイラを作りあげたということで、約100体が展示されています。
日本人にとっては不気味な場所ですが、死生観の異なる陽気なメキシコ人には人気のあるスポットだそうです。
メキシコ・シティの西北西500km、メキシコ中西部の標高1600mの盆地にある人口160万人を擁するメキシコ第2の都市です。
16世紀にスペインが拓いた町で、1810年の独立戦争中に指導者のミゲル・イダルゴが新政府を設置した歴史的な町でもあります。マリアッチ音楽の発祥地で、テキーラの産地でもあります。
グアダラハラ歴史地区の地図
トラケパケ付近の地図
市の中心部にある2つの尖塔とドームを持つ大聖堂です。1618年に創建され、1848年の大地震で被害を受けて修復されています。
市のシンボル的な存在です。
カテドラルの東にある広場です。広場の一角に、キリストの生誕の様子を実物大の人形で再現している場所があります。
南側の州庁舎の壁には、当地の画家クレメンテ・オロスコの壁画があります。
カテドラルの東1kmにある新古典様式の壮麗な建物です。
1801年に孤児院として建てられ、20世紀初頭に巨匠オロスコが現代社会への批判をこめて天井に描いた傑作「炎の人」が有名です。
1980年まで孤児院として使われましたが、その後は礼拝堂や、文化センターとして市民に使われています。
カテドラルの南東5kmにある民芸品の町です。インデペンシア通り(Indepencia)を中心に約200軒の民芸品店が集まっています。
赤いガラス細工と陶器が特産で、他にも金銀の宝飾や青銅板の工芸品なども有名です。
マリアッチの発祥地という説もあり、広場にはバンドも出て演奏しています。
カテドラルの南東12kmにある陶磁器の町です。工房の他に「セラミック博物館」があります。
週2回、先住民の市「ティアンギス」が開かれ、陶磁器の他に民芸品などの露店が出て賑わいます。
グアダラハラの北西50kmの村です。メキシコを代表する酒のテキーラ発祥の地で、現在も生産の中心地です。
数件の工場があり、見学や試飲ができます。
メキシコ・シティの南東450km、メキシコ南部の標高1500mにある町です。古代文明のサポテカ族が栄えた地で、現在も先住民族の比率が多い地域です。
植民地時代の建造物が残る町並みは世界遺産に登録されています。
オアハカ市内にあるバロック様式の教会です。1575年から約100年かけて建造され、正面に美しい鐘楼が2本立っています。
内部には過剰ともいえる装飾が施されています。
オアハカの南西10kmの山の上にある、紀元前2世紀から紀元6世紀頃に栄えたサポテカ文明の遺跡です。南北300m、東西200mの広い広場を囲んで、ピラミッド状の建物が取り囲んでいます。
踊っているような人物像が刻まれた140にも及ぶ石碑群「ダンサンテ」も見所です。
オアハカの南東50kmにある、サポテカ宗教都市遺跡です。モンテ・アルバンを放棄して建設された都市といわれ、9〜12世紀が最盛期といわれています。
切り石を組み上げて造った幾何学模様のモザイク壁を持つ5つの建造物が残っています。
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