ペルーは、南アメリカの北西部、太平洋側にある国です。
紀元前からの歴史を持ち、10世紀ごろには北部のチムー王国、15世紀には南部のインカ帝国が支配しました。
1533年にスペインの侵略で植民地となり、スペインは先住民を酷使して鉱山開発をし、金銀の搾取を行いました。
しかし1821年に独立を宣言、スペインは1879年に独立を認めました。
赤道のすぐ南に位置して標高の低いところは熱帯や砂漠気候ですが、国の多くの部分は太平洋に沿って縦断する標高2000mから5000mを越えるアンデス山脈が占め、その山中に比較的温和な気候の都市が点在します。
アンデス山中のインカ遺跡、ナスカの地上絵など謎の多いスポットが点在する国です。
なお観光に当たっては高山病への注意が必要です。
面積 : 128万ku(日本の3.4倍)
人口 : 2796万人(2005年)
人種 : 混血(メスティーソ)(5割)、インディオ(4割)
言語 : スペイン語、ケチュア語、アイマラ語
宗教 : 主にカトリック
《気候》
太平洋岸は砂漠が多いですが寒流の影響で温暖です。雨はほとんど降りませんが雲や霧が多いです。
山岳地帯は乾燥して年間の温度変化が少ない高山気候です。
アンデス山脈の東は高温多雨の熱帯雨林気候です。
《時差》
日本標準時 − 14時間です。
《アクセス》
日本からの直行便はなく、リマまでロサンゼルスから8時間25分です。
日本から最も遠い地域で、乗り継ぎを含めて21〜25時間くらいかかります。
《ビザとパスポート》
ビザは観光で3ヶ月以内の滞在なら不要です。
パスポートは帰国時まで残存有効期間があればいいです。
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★世界遺産
・ガイド中の距離記述は、管理人が地図から求めた直線距離です。
ペルーの太平洋岸中央部にある人口800万人の大都市です。市内を東から西に太平洋に注ぐリマック川(Rio Rimac)が流れます。
低緯度にもかかわらず寒流の影響で比較的温暖な気候です。しかし周辺はコスタと呼ばれる乾燥した砂漠地帯のため、雨はごくわずかです。冬は毎日のように海からの霧に包まれます。
インカ帝国を滅ぼしたフランシスコ・ピサロが1535年に建設した町で、植民地時代の中心地として繁栄しました。
リマ旧市街を中心とした地図
市の北部、リマック川南岸のピサロが建設したリマ発祥の地です。
1km四方ほどのほぼ正方形の地域で、碁盤目状の街路に歴史的建造物が集まり、植民地時代の名残が残っています。世界遺産に登録されています。
旧市街のほぼ中心にある広場です。
ヨーロッパの市街のように町の中心として造られた広場で、北側に大統領府、東側にカテドラル、西側に市庁舎があります。広場の中央にはブロンズの大噴水があります。
なお、1997年に一度「マヨール広場(Plaza Mayor)」と改称されましたが、2003年に元の名称に戻されています。
アルマス広場に面して建つペルー最古の大聖堂です。
1535年にピサロ自ら礎石を置き、1625年に完成しました。以後3度の大地震で修復を繰り返し、現在の建物は1755年のものです。
内部にピサロ本人といわれるミイラを納めたガラスの棺が安置されています。
アルマス広場の東北東にあるスペイン・バロック様式の教会です。1574年の建造で、正面に高さ40mの2本の鐘楼の塔が立っています。
表面には17世紀にスペインから直輸入された美しいセビリアン・タイルが貼られています。
地下には7万体の遺骨が眠るという地下墓地「カタコンベ(Catacumbas)」があります。
アルマス広場の北西にある教会です。1549年の創建で大地震にも耐えて比較的保存状態がいいといわれます。
修道院が併設されており、1551年にはアメリカ大陸初の国立大学が置かれた歴史があります。
旧市街の南西5kmにあるアンデスの古代遺物を集めた博物館です。
1822年に創設の国内最大の博物館で、先史時代からインカ時代まで時代ごとに区分され、土器や石版、織物などを展示しています。未整理を含めて10万点以上を収蔵します。
旧市街の南10km、高級住宅地のミラフローレス地区(Miraflores)にある博物館です。日本の実業家で考古学研究家の故天野芳太郎氏が収集した古代アンデスの遺物を公開展示した博物館です。
1964年の開館で、インカやプレ・インカ時代の土器や織物が展示され、収蔵点数は3万点を超えるといいます。
見学は予約制で、日本人職員の説明も聞けます。なお天野氏はリマの名誉市民となっています。
旧市街の南東10kmにある博物館です。1966年の開館で、プレ・インカからインカ時代までの黄金細工や銀、銅、宝石細工などを数千点展示します。
これらの宝飾類は地階に展示され、1階は「武器博物館(Museo Armas del Mundo)」として世界の甲冑や刀などが展示されています。
リマの南東30km、太平洋岸の砂漠にあるプレ・インカ時代の都市遺跡です。
7世紀初め頃に神殿都市として建設され、15世紀にインカが征服、1563年には侵入してきたスペイン人に破壊されたといわれています。
日干しレンガで造られたプレ・インカ時代の「パチャカマ神殿」やインカ征服後に造られた「太陽の神殿」、「処女の館」などの遺構が残っています。
リマの東南東600km、ペルー南東部の標高3360mのアンデス山中にある人口30万人の町で、インカの言葉ケチュア語で「ヘソ」の意です。
11〜12世紀に建設されインカ帝国の都として栄えましたが、16世紀のスペイン人の侵略で破壊され、精巧な石造りの建物跡の上に植民地が建設されました。インカと植民地の雰囲気の漂う町として世界遺産に登録されています。
クスコの北方はウルバンバ川(Rio Urubamba)の流れる渓谷となっており、マチュピチュをはじめとするインカの遺跡が点在して「聖なる谷」と呼ばれています。クスコ近郊は世界有数のUFO目撃地帯でもあります。
なお高地のため、訪問時の高山病に注意が必要です。
クスコ中心部の地図
聖なる谷の地図
市街の中心にある広場です。広場の東側に「カテドラル」、南側に「コンパーニャ教会」が建っています。
インカ時代は神聖な場所だった地に、スペインのピサロが建設したものです。市内観光の起点になります。
アルマス広場の東側に建つ聖堂で、市内で最大の建物です。
破壊されたインカのビラコチャ神殿(Palacio del Viracocha)跡に、16世紀中頃から100年近くかけて1654年に完成したものです。
バロック様式で、正面に高さ30mの2つの塔があります。
アルマス広場の南側に建つバロック様式のイエズス会の教会です。
インカのワイナ・カパク宮殿(Palacio del Huayna Capac)跡の上に1571年から1651年にかけて建てられたものです。
側面に6つの地下礼拝堂があり、正面には2本の鐘楼があります。
カテドラルの東にある「宗教芸術博物館(Museo de Arte Religioso)」の北側、アトゥム・ルミユク通り(Hatum Rumiyuq)沿いの石垣です。
かつてのインカのロカ宮殿(Palacio de Roca)の礎石だったもので、角が12(14や15もある)の切リ石が隙間なく積み上げられています。
”かみそりの刃も通さない”という表現で語られるほど精緻な石組みで、たびたびの大地震にも耐えてきたといわれます。
アルマス広場の南東0.5kmにある石造りの教会です。
インカ帝国で崇拝された太陽神を祀る神殿「コリカンチャ(Coricancha)」の跡地に16世紀に建てられたものです。
2度の大地震で崩壊して再建されましたが、インカ時代の神殿の礎石は地震でも微動だにしなかったといわれています。
クスコの北郊、市内を見下ろす丘の上にあるインカの城塞遺跡です。
15世紀末の完成といわれ、1日3万人が80日かけて建設したといわれます。長さ360mの城壁が3段あり、21の出城が突き出すジグザクの形状をしています。
使われている石は巨石ばかりで、中には1個360tのものもあります。巨石ながらも隙間のない精緻な石組みが行われています。
頂上からクスコ市街を眺めることができます。
クスコの北東4kmにある遺跡です。インカ帝国の祭礼場だったといわれ、他の遺跡と異なり自然の岩山を削って神殿を造っています。
外側に石段が彫られ、頂上には天上、地上、地下の象徴とされたコンドル、ピューマ、蛇の彫像があります。
神殿の内部にはミイラを作ったり、いけにえをささげた岩の台があります。
クスコの北東7kmにある遺跡です。インカ帝国時代に「聖なる谷」に入る関所の役目をした砦だったといわれます。
「赤い砦」の意で、赤い石を積み上げた城壁の遺構が残っています。
クスコの北東10kmにある遺跡です。ウルバンバ渓谷の中にあるインカ皇帝の沐浴場です。
石組みの5段の壁があり、3段目から泉が湧き出しています。
泉の水は当時から流れていたといわれ、調査をしても水源の特定ができず、また乾季、雨季にかかわらず水量が変わらないということです。
クスコの北西80km、ウルバンバ川沿いにある石造りのインカ要塞です。
川から高さ300mほどの斜面いっぱいに段々畑のような石壁が築かれ、山腹には「太陽の神殿」といわれる高さ4mほどもある巨岩が隙間なく6枚並ぶ遺構が残っています。
侵入してきたスペイン軍も難攻不落の要塞だったといわれています。
クスコの北西100km、ウルバンバ川の谷底から切り立った断崖の上にあるインカの都市遺跡です。
標高2280mで、谷底からは660mもの高さにあって麓からは存在が確認できず、「空中都市」といわれています。1911年にアメリカの歴史学者ハイラム・ビンガムが発見しました。
広さは5kuあり、半分は神殿、宮殿、居住区が占め、残りは斜面に段々畑が広がっています。
15世紀の中頃に建設され、5千人の人が暮らしていたと推定されています。
リマの南南東200km、ピスコ(Pisco)の町の16km沖の太平洋に浮かぶ岩でできた小島です。
寒流の影響で、アザラシやカツオドリ、ペンギンなどが群生しており、「リトル・ガラパゴス」とも呼ばれます。ピスコから船で巡りますが、自然保護のため上陸はできず船上からの見物になります。
リマの南東400km、標高600mの乾燥台地にある遺跡です。2〜8世紀に栄えたナスカ文化の中心地で、彩色土器などが出土しています。
付近の台地表面に刻まれた地上絵が有名で、長さ40km、幅20kmの範囲にサルや鳥などの絵柄が30、線状の模様が200ほど刻まれています。絵の規模は50m程度のものから最大280mに及ぶものまであります。
地表の砂礫を幅1〜2m、深さ20cmほど取り除いて、周囲の地表と色彩対比させて描いているもので、作成目的は謎のままです。
リマ、またはナスカ北西150kmのイカ(Ica)から遊覧飛行機で上空から見ることができます。また現地では間近に眺めるやぐら「ミラドール」があります。
クスコの南350km、ペルー南部の標高2350mの高地にある人口90万人のペルー第2の都市で、この地方の中心地です。
インカの古都で、1540年にスペインに征服されました。付近で採れる白い火山岩で町が造られたため「白い町」と呼ばれます。
アレキパ人としてのプライドから、ペルーからの独立を望む人が多いそうです。
市街中心部の歴史地区が世界遺産となっており、中心の「アルマス広場(Plaza de Armas)」のそばには白い「カテドラル(Catedral)」が建ちます。
また、1579年創建の「サンタ・カタリナ修道院(Convento Santa Catalina)」は、1970年まで外界との接触を断った修道生活が行われていたことで知られます。
アレキパ中心部の地図
アレキパの東250km、ボリビアとの国境にある湖です。琵琶湖の13倍近い広大な面積で、標高約3800mの高地にあり、汽船が航行する湖としては世界最高所となっています。
湖岸にはトトラとよばれる葦が生い茂り、原住民はこれを使って舟を作ったり、大量の葦を広く固めて造った”ウロス島”とよぶ浮島で生活をしています。
チチカカ湖西岸の町です。標高は3850mで、チチカカ湖観光の拠点です。
ウロス島にはここで渡ることができます。ボリビアへのフェリーも出ています。
プーノの北東30kmにあるプレ・インカ時代の遺跡です。
11〜13世紀頃の墳墓遺跡で、400を越える円筒形の塔やストーン・サークル、神殿などが残っています。麓には博物館もあります。
リマの北300km、アンデス山中の標高3000mにある高原の町です。
北にペルー最高峰で標高6768mのワスカラン山(Nevado Huascaran)を望み、それに続く山々が町を取り囲んでいます。
夏はトレッキングの基地として賑わいます。
ワスカラン山を中心とする国立公園で、ワラスの北方から南東にかけて延びる山脈をカバーしています。
6千m級の山々が連なり、600を超える氷河や、300近い氷河湖が点在します。ワラスからバスツアーが出ており、トレッキングもできます。
ワラスの東30km、標高3140mにあるプレ・インカ時代最古の遺跡です。紀元前10世紀頃の建設といわれ、300m四方ほどに石造りの建物や広場、文様の描かれた柱などがあります。
広場の前にある神殿は、幅1mほどの地下通路がめぐらされ、高さ4.5mの石像「ランソン像」があります。
リマの北北西500km、太平洋岸の砂漠地帯にある人口70万人ほどのペルー第3の都市です。
プレ・インカ時代から町があったところで、スペインの征服者ピサロが自分の故郷の町の名を付けています。
町にはプレ・インカ時代の遺構や、植民地時代の建造物が多く残っています。周辺にある遺跡観光の拠点の町です。
トルヒーヨの西5kmにある、12〜14世紀頃のチムー帝国の都市遺跡です。
20kuにも及ぶ広大な遺跡で、日干しレンガを積み上げた高さ10m前後の土壁で囲まれた区画が10あります。土壁は魚や鳥のレリーフや幾何学文様で飾られています。
中心にはやはりレリーフで飾られたピラミッド形の神殿「ドラゴンのワカ」があります。
トルヒーヨの東5kmにある2〜8世紀のモチェ文化の遺跡で、日干しレンガで造られた巨大なピラミッド形の神殿です。
大きな「太陽のワカ」は頂上まで登ることができますが全体に崩壊が進んでいます。
その麓にある小さな「月のワカ」は内部に入ることができ、内部には魚や鳥、幾何学文様の彩色壁画があります。
なお”ワカ”とは、インカにおいて、神殿をはじめさまざまな神聖な崇拝物を示す言葉です。
トルヒーヨの北北西200km、人口40万人ほどの太平洋岸の砂漠地帯の町です。プレ・インカ時代に栄えた町で、近郊に当時の遺跡がいくつも残っています。
日干しレンガのピラミッド群がある「トゥクメ遺跡(Tucume)」、相次いで多量の黄金の埋蔵品が出土した「シパン遺跡(Sipan)」などがあります。
トルヒーヨの北東120km、標高2750mの盆地にある町です。
インカ最後の皇帝アタワルパがスペインの征服者フランシスコ・ピサロに捕らえられ処刑された地です。温泉があり、皇帝は入浴中に捕らえられたともいわれます。
植民地時代の街並みが残り、近郊にはいくつも遺跡が残っています。
ペルー北東部、アンデス山脈東のアマゾン川上流河畔にある人口30万人ほどの町です。
熱帯雨林気候でジャングルに囲まれた町で、20世紀初めに天然ゴムの生産で発展しました。アマゾン川の河畔には高床式の住居が並ぶ地区があります。
また近郊のロッジをベースにジャングルの中で数日間滞在するツアーがいくつも催行されています。
アクセスは、リマからの国内線か、ブラジルからのアマゾン川を航行するフェリーのみで、陸路はありません。
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