ニュージーランド　- New Zealand -

ニュージーランドは、オーストラリアの南東2000kmにある南北2つの島を中心に多くの小さな島々から成る国で、マオリ語では「アオテアロア (Aotearoa)」と呼ばれます。

ニュージーランドは大きく北島と南島に分かれます。

北島は、大きな都市があって人口も比較的多い島です。山脈は険しくありませんが火山が多くあります。

南島は面積の割りに人口は少なく、中央を「南半球のアルプス」と呼ばれる急峻な山脈が走り、南部には氷河やフィヨルドもあります。

南半球の国のため、北へ行くほど温暖で、南へ行くほど冷涼になります。

ニュージーランドは、日本同様に環太平洋造山帯の上にあり、活火山も多く、間欠泉などもその活動の結果としていくつも点在します。
また、2011年の東日本大震災直前に起こったクライストチャーチの大地震も、このような地勢のもとで発生したものです。

この地域へは、9世紀にポリネシア系のマオリ族が入ってきて、この地にマオリ文化を確立しました。

1642年にオランダ人のタスマンがこの島を発見し、オランダ語で「新しい海の土地」（ノファ・ゼーラント）と名付け、それがのちに「ニュージーランド」となりました。

1769年にイギリス人のクックが上陸し、この付近での捕鯨を始めるとともに、イギリスからの移民が始まりました。
そして1840年にマオリ族とワイタンギ条約を締結して、イギリスの植民地になりました。

以後、マオリ族との間で2度戦争が起こりましたが鎮圧、1907年にイギリスの自治領に昇格し、1947年にイギリスから独立しています。

酪農が盛んで、人間よりも羊のほうが多いというのはよく知られていますが、実際は人口の10倍以上の羊が飼われています。
羊をはじめ、たくさん飼われている家畜のげっぷや飼料消化の過程で発生する温室効果ガスの量も膨大なため、地球温暖化対策も必要に迫られているということです。

マオリとヨーロッパの融合した独特の文化、オーストラリア同様の固有種を持つ大自然など、独特の魅力がある国です。

国際線は、成田空港からオークランドとクライストチャーチ、関西空港からオークランドへの便があります。
所要時間は、11時間前後です。

主要データ

面積： 26.8万k�u（日本の3/4）
人口： 444万人（2012年）
人種： アングロサクソン系(75%)、マオリ系(15%)、他アジア系
言語： 英語
宗教： キリスト教(6割)、無宗教(3割)

気候

西岸海洋性気候で、夏涼しく、冬温暖です。しかし一日の温度差があり、夏でも朝夕は寒いくらいです。

時差

日本標準時 ＋ 3時間です。
10月第1日曜日から3月第3日曜日まではサマー・タイムとなり、日本標準時 ＋ 4時間となります。

通貨

ニュージーランド・ドル（New Zealand Dollar、通貨コード：NZD）