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アフリカ南部各地 - Southern Africa -

アフリカ南部の地図

広大なアフリカの中で、北部地中海岸のエジプトやモロッコといったアラブ系諸国の周遊、そして東部のケニア、タンザニアのような動物サファリを目的とするような旅を除くと、それ以外のアフリカの多数の国はこれといった観光スポットもなく、政情不安をかかえていたり、気候や風土、衛生状況が劣悪であったりして、日本ではあまり海外旅行の対象にはなっていないのが実情です。

その中でアフリカの南部は、旅行に適したスポットがいくつか点在し、長期滞在には向かないまでも、ピンポイント的に周遊できる地域です。

南アフリカ共和国 (South Africa) は文字通りアフリカ大陸の最南端で、温帯地域もある国です。
中世の大航海時代にアジアへの周航のポイントとなった岬・喜望峰があり、ケープタウンやヨハネスブルグといった大都市もあります。
18世紀からイギリスの植民地となって、第二次大戦後は強力に白人と黒人の人種隔離政策(アパルトヘイト)が推進されましたが、1990年代に撤廃、1994年にはマンデラ氏が黒人として大統領に就任しました。
2010年にはサッカーのワールドカップが開かれています。
イギリスによる白人主導の国ですが、英語が通じるのは大都市の白人地域だけです。

南アフリカの北東には、ほぼ全域がサバンナの高原地帯の ジンバブエ (Zimbabwe) があります。
かつては白人による豊かな農業経営が経済を支えていましたが、2000年代に入ってムガベ大統領の独裁による白人からの農地収用により、効率的農業が崩壊、経済全体が悪化して極度のインフレが発生、通貨のジンバブエ・ドルは世界で最も信用のない通貨になっています。

ザンビア (Zambia) は、ジンバブエの北方の国です。
全体に高原の国ですが、いくつもの大河が谷を刻んでいます。
そのうち、ジンバブエの国境を流れるザンベジ川が形成するビクトリア滝がこの地域最大の見ものになっています。

ボツワナ (Botswana) は、南アフリカの北、ジンバブエの西隣の国で、ほぼ平坦な高原が広がっていますが、東半分がサバンナ、西半分が砂漠となっています。
貴重な自然が多く残され、保護区も多く、オカバンゴ・デルタやチョベ国立公園が目玉のスポットです。

ナミビア (Namibia) は、南アフリカの北西、ボツワナの西隣の国です。
独立が1990年と、アフリカ諸国の中でも新しい国の一つです。植民地時代は「南西アフリカ」と呼ばれていました。
白人と黒人の貧富の差が大きな国ですが、ダイヤモンドをはじめ、地下資源の豊富な国です。
海岸沿いのナミブ砂漠が大きな自然スポットになっています。

これらの中からいくつかをめぐるパッケージツアーが販売されていて、それを利用するのが一般的です。
現地の事情がなかなか分からない部分があるので、個人による自由旅行は難しさがあるようです。

この地域への入り口は、南アフリカのヨハネスブルグ国際空港(正式名称は、O・R・タンボ国際空港)に多くの国際線が入っています。
日本からの直行便はありませんが、上海、香港の他、東南アジアや中東、ヨーロッパの主要空港経由で入ることができます。

地域内の移動として、長距離バスが多くの路線で運行されていますが、観光地間の距離が長く、また運航頻度も多くないために、時間が限られる旅行では利用は難しいかもしれません。
移動も、航空機を利用するのが便利です。




アフリカ南部各国の概要

南アフリカ

首都: プレトリア
面積: 122万ku(日本の3.2倍)
人口: 5119万人(2012年)
通貨: ランド(通貨コード:BWP)
時差: 日本標準時 − 7時間

ジンバブエ

首都: ハラレ
面積: 39万ku(日本の1.1倍)
人口: 1372万人(2012年)
通貨: 日本円、米ドル、南アフリカ・ランドなど
時差: 日本標準時 − 7時間

ザンビア

首都: ルサカ
面積: 75万ku(日本の2倍)
人口: 1347万人(2011年)
通貨: ザンビア・クワチャ(通貨コード:ZMK)
時差: 日本標準時 − 7時間

ボツワナ

首都: ハボローネ
面積: 60万ku(日本の1.6倍)
人口: 2030万人(2011年)
通貨: プラ(通貨コード:ZAR)
時差: 日本標準時 − 7時間

ナミビア

首都: ウィントフック
面積: 82万ku(日本の2.2倍)
人口: 226万人(2012年)
通貨: ナミビア・ドル(通貨コード:NAD)
時差: 日本標準時 − 8時間


アフリカ南部の観光地

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