インドネシアは、赤道に沿って広大な範囲に広がる17000を越える島々から成る大島嶼国家です。
環太平洋造山帯とヒマラヤ造山帯の接点であり、活発な火山活動と巨大地震の多発地帯で、2004年末の大津波を引き起こした大地震はアジア南部一帯に大きな被害のつめあとを残しました。
ジャワ原人から始まり、古代のヒンズー教国家や大乗仏教の国家の興亡の後、マラッカ王国によるイスラム化、オランダによる植民地時代、戦時中の日本の占領など変化の激しい歴史を持っています。
多様な地域性と歴史、自然に触れることができる国です。
面積 : 189万ku(日本の5倍)
人口 : 2億2278万人(2005年)
人種 : マレー人(島により27族に分けられる)
言語 : インドネシア語
宗教 : イスラム教(9割弱)、キリスト教(1割)、ヒンズー教
《気候》
全般的に赤道直下で高温多湿の熱帯気候です。10〜3月が雨季、6〜9月が乾期になります。
《時差》
東西に広大な地域で3つの標準時があります。
西部(スマトラ島、ジャワ島) = 日本標準時 − 2時間
中央部(バリ島、スラウェシ島、カリマンタン島) = 日本標準時 − 1時間
東部(ニューギニア島) = 日本標準時と同じ
《アクセス》
ジャカルタまで成田空港から7時間40分、関西空港からデンパサール経由で9時間45分です。
デンパサールまでは成田空港から7時間25分、関西空港から7時間弱、中部空港から7時間5分です。
《ビザとパスポート》
入国の際に空港でビザが発行されます。滞在期間が3日以内でUS$10、30日以内でUS$25かかります。
パスポートが残存有効期間が6ヶ月必要で、出国の航空券の提示が必要です。
観光地ガイドのガイド
●自然物・景観・公園 ●人工庭園・公園 ●保養地 ●遊園地 ●遺跡 ●史跡 ●町・村・集落 ●繁華街・通り・広場
●寺院・教会 ●美術館・博物館 ●城・宮殿 ●その他建築物 ●有名人記念館 ●市場・商業施設 ●生産施設
★世界遺産
・ガイド中の距離記述は、管理人が地図から求めた直線距離です。
ジャワ島北西部にある人口1000万近い東南アジア最大の都市で、インドネシアの首都です。北にジャワ湾を望み、オランダ統治時代は「バタビア」と呼ばれました。
ビジネス目的で訪れる人が多く、観光地と言われる場所はあまり多くありません。
<写真提供:日本アセアンセンター、 (c)ASEAN-Japan Centre>
ジャカルタ市内の地図 : 地区をクリックすると詳細図が出ます。
市中心部のムルデカ広場(Merdeka Square)の中央にある高さ137mの塔です。
一般には「モナス」と呼ばれ、スカルノ大統領による独立宣言の翌年の1946年に建てられました。
大理石で造られ、頂上の14mは炎の造形で35kgの純金が貼られています。
頂上まで登ることができ、市内やジャワ海を眺めることができます。
塔の下には「国立歴史博物館(National History Museum)」があり、独立戦争史をジオラマで展示しています。
ムルデカ広場の西にある国内最大の博物館です。
1778年創設で、白亜の建物の前庭にゾウのブロンズ像があり、「象の館」とも呼ばれます。
ボロブドールなどの発掘品、オランダ人が収集した中国、日本、タイなどの陶磁器などが展示されています。
ジャワ原人の頭蓋骨のレプリカも見所の一つです。
ジャカルタ南東20kmにある野外博物館です。
スハルト元大統領夫人の提唱で1975年に開園され、1.6kuの敷地にインドネシアの27民族の民家や寺院などを移築、復元し、伝統文化の展示も行っています。
劇場や蘭園、レストランなども併設し、テーマパーク的な場所となっています。
ジャカルタ南60km、高原の町ボゴールにある国内最大の植物園です。
1817年の創設で80haの敷地に1万5千種以上の熱帯植物があります。
400種のヤシ、3千種のラン、その他世界最大の花ラフレシアなどが見ものです。
ジャカルタの北北西70km、ジャワ海に浮かぶ100を越える珊瑚礁の群島です。
小さな島ばかりで12ほどの島にコテージのような宿泊施設があります。
ジャカルタの富豪が所有している島もあるという、首都から程近いリゾート・アイランドです。
ジャカルタの東南東440km、ジャワ島の中央部にある古都です。
肥沃な土地で古くからいくつも王朝が栄え、市内から周辺部に歴史的なスポットがいくつもあります。インドネシアでも特に治安の良い町といわれています。
なお綴り通りの「ヨクヤカルタ」は昔の読み方で、オランダ人が統治時代からこのように発音して、定着したものとされています。
<写真提供:日本アセアンセンター、 (c)ASEAN-Japan Centre>
2006年5月27日に発生した大地震で下記観光地に被害が出ています。観光を予定のかたは最新情報で確認してください。
ジョグジャカルタ市街の地図
市内の中心部にあるスルタンの王宮で、40年の歳月をかけて1795年に完成しました。
伝統的なジャワ建築に、増改築のたびにヒンズー、イスラム、ヨーロッパの様式が加わっています。
周囲4kmの城壁に囲まれ、現在も王が暮らして、民衆の尊敬を集めています。
一部が博物館として見学ができます。
王宮の南西にある離宮跡です。
1758年からハムンクブウォ11世が数年かけて建てたもので、人工湖に宮殿が浮かび、美しい庭園があり、「水の宮殿」といわれました。
1865年の大地震で破壊されて、現在は廃墟となっています。
市街の北西30kmにある、世界最大級の仏教遺跡です。
8世紀末から9世紀はじめのシャイレーンドラ朝によって建造され、自然の丘に岩のブロックを積み上げて造った高さ35m、9段の階段状ピラミッドです。
長い間土砂に埋もれていましたが、1814年に英国のラッフルズによって偶然に発見され、その後発掘が行われました。
底面は一辺約120mの正方形で、上層部は多くの仏塔で飾られています。
壁面には仏像や仏典の浮き彫りがあり、回廊を巡るに従って仏教の教義が理解できる仕組みになっているといわれます。
大地震の被害は比較的軽微で、引き続き見学ができるようです。
ボロブドゥールの北西5kmにある仏教遺跡です。
ボロブドゥールと同時期に建設されたといわれます。
広い基壇に一辺10mほどの方形の石造りの本堂が載り、内部には高さ3mの釈迦座像の他2体の菩薩像が安置されており、外壁には8体の菩薩像のレリーフが彫られています。
1836年に地中に埋もれた状態で発見されましたが、屋根の部分は見つかっていないということです。
市街の東15kmにある、ヒンズー教の寺院遺跡です。
9世紀頃のサンジャヤ朝によって建設され、一辺200mほどの敷地に、3つの神殿と3つの神の乗る動物を祀る寺院があります。
3神殿は中央に高さ47mの「シバ神殿」(通称は「ロロ・ジョングラン」)、高さ23mの「ビシュヌ神殿」、「ブラフマー神殿」が並び、外壁には「ラーマーヤナ物語」の精緻なレリーフが施されています。
対峙する3つの神殿には聖牛や神鷹が祀られています。またこの周辺数キロの範囲には、200を越える寺院遺跡が点在します。
大地震でかなり被害を受け、寺院は閉鎖となっています。今後解体して修復を行うということです。
市街の北25km、標高900mにある森林公園で避暑地です。
北にそびえる標高2948mの活火山・ムラピ(Merapi)山の中腹にあたり、ホテルやバンガローなどの宿泊施設、公園やキャンプ場などのレクリエーション施設が整備されています。
ジャワ島のすぐ東に浮かぶ東西140km、南北100kmのほぼひし形をした島です。インドネシアの中で唯一イスラムの影響を受けない島で、ヒンズー教と土着の宗教が混じりあった「神々の島」といわれる信仰の厚い風土です。
南部のデンパサールが観光の起点で、南岸を中心にビーチ・リゾートが集まっています。
<写真提供:日本アセアンセンター、 (c)ASEAN-Japan Centre>
バリ島の地図
バリ島南部のバリ州の州都で、オフィスや行政機関が集まっています。
高い建物はなく、比較的道が狭くて都会化されていません。
町の中心には「ププタン広場(Puputan Square)」があり、近くにバリ島の伝統文化を紹介する「バリ博物館(Museum Bali)」、市内最大のヒンズー寺院「ジャガッナタ寺院(Pura Jagatnata)」などがあります。
バリ島の主要なビーチは南部のデンパサールの近くに集まっています。
南東5kmの「サヌール(Sanur)」はバリで最初に開発されたビーチ・リゾートで、気取らない落ち着いたビーチとして古くから欧米人に人気です。
南南西10kmの「クタ(Kuta)」から北西に「レギャン(Legian)」、「スミニャク(Seminyak)」と数kmにわたって続くビーチは、ホテル、レストラン、バー、土産物店などが建ち並ぶ賑やかなエリアです。
西に海が開け、夕陽が美しいビーチです。空港にも近い位置にあります。
「ジンバラン(Jimbaran)」はクタの南5kmにある新興のビーチリゾートです。クタに比べ静かなリゾートです。
「ヌサ・ドゥア(Nusa Dua)」はジンバランの東5kmの東海岸にある高級リゾートです。大型ホテルが並んでいます。
ジンバランの南西10km、バリ島南端にあるバトゥン半島の最西端の断崖絶壁にあるヒンズー寺院です。
11世紀に建てられ、16世紀に再建されたバリでも最古の寺院の一つです。
長い石段を登って門までは行けますが、異教徒は本堂には入れません。
断崖の下の海は波が荒く、上級者向けのサーフ・スポットとなっています。
夕陽が美しいスポットの一つです。
デンパサールの西15km、バリ島南西岸の岩礁の上に建つヒンズー寺院です。
16世紀にジャワの高僧がこの地の眺めに感動して建てたものと伝えられています。
満潮時には岩礁が海に島のように浮かび、夕陽を背景に眺める美しい景観が有名です。
干潮時に寺院のそばまで行けますが、異教徒は本堂には入れません。
デンパサールの北北東20km、森と田園風景に囲まれた芸術の町です。
1920年代から西洋の芸術家がアトリエを構えて、西洋とバリの絵画を融合した「ウブド・スタイル」を生み出しました。
町には多くの美術館やギャラリーが点在し、質の高い芸術作品を見ることができます。
宿泊施設やレストランはバリの伝統様式で建てられ、ビーチリゾートと異なるバリ本来の生活様式を体感することができます。
ウブドの北東25km、バリの最高峰で標高3142mの火山・アグン山(Gunung Agung)の中腹にあるバリ・ヒンズー教の総本山です。
ブラフマン、ビシュヌ、シバのヒンズー三大神を祀る3寺院を含めて、30余りの寺院が集まる巨大な複合寺院です。
10世紀ごろには寺院の形ができていたといわれています。
なお、ここにはライセンスを持たず、法外な料金を請求する「ローカル・ガイド」がいるので注意が必要とのことです。
ウブドの北35km、バリ島北東部の高原リゾートです。
バトゥール山(Gunung Batur/1771m)とカルデラ湖のバトゥール湖を臨む外輪山の上にあり、展望の良い町です。
南のペネロカン(Penelokan)にはホテルもありますが、南部のリゾート地からの日帰りツアーも可能です。
標高が高いため霧が出やすい地域です。
スマトラ島北部、マラッカ海峡に臨む国内第3の大都市です。
19世紀から油田開発やプランテーションで発展し、国内外から多くの民族が移住してきています。
市内にはスルタンの王宮やイスラム寺院が残り、富にあかせて造った瀟洒な邸宅の街並みがあります。
スマトラ各地への中継地となっています。
メダンの南40km、標高1300mのカロ高原にある町で、メダンからトバ湖へのルートの途上にあります。
オランダ統治時代にメダンの保養地として開発され、コロニアル風の建物が残り、高級ホテルやレストランも揃っています。
花や野菜、果実が豊富な町です。
メダンの南90km、標高900mにある長さ100km、幅30kmの世界最大のカルデラ湖です。
中央にカルデラを作ったかつての火山の「サモシール島(Pulau Samosir)」があります。
7万5千年前にアジア全体に影響を及ぼすほどの火山の大爆発でこのカルデラができたといわれています。
北東岸のパラパット(Parapat)はオランダ統治時代からのリゾート地になっています。
サモシール島はかつて人食の習慣もあったというバタック族が住み、多くの石造りの霊廟や儀式の行われたスポットが点在します。
スマトラ島北西部の100kmほど沖に浮かぶ、長さ100km、幅35kmの島です。
地形的にスマトラ島と隔離されてヒンズーやイスラム文化が入っておらず、かつては首狩りの風習があり、「石跳びの儀式」という石壁を走って越える競技が残るなど、固有の文化を持つ民族の住む島です。
サーファーにとって完璧な波が来る地として知られ、欧米のサーファーが多く訪れています。
リゾート開発がされていないため、宿泊は質素なバンガロー程度しかありません。
2004年末のスマトラ沖地震、2005年3月のニアス沖地震で大きな被害を受け、その後大きな余震が何度も発生していますが、現在復興中とのとのことです。
スマトラ島西岸中央部にある港町です。
オランダ統治時代に、ゴムやコーヒーなどの産物の積出港として発展しました。
パダン高原観光の入り口となる町です。
パダンの北60km、標高900mほどにあるパダン高原の中心地で、避暑地です。
火山に囲まれた盆地にあり、水田農耕民族で母系社会のミナンカバウ族が住んでおり、水田が開けた日本と似たような風景があります。
周辺には、「マニンジャウ湖(Danau Maninjau)」や「ラフレシアの保護区」、東洋のグランドキャニオンといわれる「シアノック渓谷(Ngarai Sianok)」などのスポットがあります。
スマトラ島東岸中央部の沖、シンガポールの南30kmにある島です。
東西25km、南北20kmほどの島で、北岸から西岸にかけて珊瑚礁が発達しています。
ビーチ・リゾートは開発途上で、むしろ工業団地の造成や軍事拠点の島という色彩が強い島です。
シンガポールからが便利で、フェリーで30分程度で行けます。
バタム島の地図
バタム島の東10km、シンガポールの南西45kmにある島です。
東西45km、南北40kmほどあり、シンガポール、インドネシア両政府が共同で近年リゾート開発した島です。
島の北部が南シナ海に面するリゾート地域になっており、ホテル前の砂浜がほとんどプライベートビーチになっています。
島全体はほとんど熱帯雨林に覆われて、公共交通機関はありません。
アクセスはシンガポールからが便利です。
ビンタン島の地図
スラウェシ島の北西端、セレベス海に臨む港町です。
オランダの植民地であったためキリスト教徒が多く、多民族の混血によって色白の美人が多いといわれています。
また16世紀頃には日本人も多くいたようで、「マナド」は「港(ミナト)」が語源ともいわれます。
北20kmのブナケン島(Bunaken)は、透明度が高く、急な崖に大珊瑚礁が発達した世界的なダイビングスポットです。
スラウェシ島中央部の山中にあるマレー系民族のトラジャ族の住む地域で、標高800mの町・ランテパオ(Rantepao)が中心です。
「葬式のために生きる」という伝統を持つ民族で、葬式には舞踏や闘牛などの余興を数日間行い、死者に捧げる生贄として水牛を屠殺する儀式を行います。
葬式の観光ツアーもあります。
舟の舳先のような屋根を持つ”トンコナン”と呼ばれる民家、どくろの並ぶ墓地、死者の身代わりに作る”タウタウ人形”など多くの見所があります。
バリ島の東50kmにある、東西80km、南北70kmの島です。
北部に標高3726mのカルデラ火山・リンジャニ山(Gunung Rinjani)がそびえています。
略奪婚が伝統のササック族が住み、比較的人口が多い島です。
国内一といわれる美しい浜辺を持つ島で、リゾート開発はまだ途上です。
西岸のスンギギ(Sengigi)、北西部の珊瑚礁のギリ(Gili)3島などがリゾート・スポットです。
バリ島の東450kmにある、南北30km、東西15kmの島です。
全島が密林に覆われ、世界最大のトカゲ「コモド・ドラゴン」が多数生息しています。
長さ3m、体重は130kgにもなり、家畜や人も襲うことがあるといわれます。
アクセスは東30kmにあるフローレス島の港町で空港もあるラブハンバジョー(Labuhanbajo)から船になります。
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