ベルギーは、西にイギリス、南にフランス、東にドイツ、北にオランダと、西ヨーロッパの主要国に囲まれた位置にある国で、EUの本部が置かれています。
中世から近世にかけては何度も支配する大国が変わり、1815年からのオランダ支配の時代に独立の革命が起こり、1839年に独立を果たしました。
このページでは首都ブリュッセルと北部のアントワープを紹介します。
面積 : 3.1万ku(九州の8割程度)
人口 : 1041万人(2005年)
人種 : フラマン人(6割)、ワロン人(3割)
言語 : オランダ語(フラマン語)、フランス語(ワロン語)、ドイツ語
宗教 : カトリック(7.5割)、プロテスタント(2.5割)
《気候》
夏涼しく、冬温暖な気候で、降水も年間を通じて適度にあります。冬は霧が多く晴れる日は多くありません。
《時差》
日本標準時 − 8時間です。
3月最終日曜日〜10月最終土曜日はサマータイムで 日本標準時 − 7時間となります。
《アクセス》
日本からの直行便はなく、ブリュッセルまでパリから1時間です。
《ビザとパスポート》
ビザは観光で3ヶ月以内の滞在なら不要です。パスポートは入国時に3ヶ月+滞在日数以上の有効残存期間が必要です。
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★世界遺産
・ガイド中の距離記述は、管理人が地図から求めた直線距離です。
ベルギーの中北部にある人口100万人の首都です。中世からの建物が残る街並みは「プチ・パリ(小パリ)」と称され、また人口比にしてヨーロッパで最も美術館や博物館が多い文化都市です。一方EUの首都としてその本部が置かれ、NATO(北大西洋条約機構)もある国際的な都市です。
地理的にはフランダース地域にありますが、フランス語、オランダ語両方の話者が混在して住んでいます。
なお「ブリュッセル」はフランス語読みで、英語では「ブラッスルズ」になり、「ブラッセル」というのは日本独自の読み方のようです。
ブリュッセル市街の地図
市の中心部にある広場です。
石畳が敷かれた約110m×70mの長方形の広場で、南西側に「市庁舎」、北東側に「王の家」という中世の美しい建物があり、四方はレストランや土産物屋になっている17〜18世紀のバロック様式の「ギルドハウス(同業者組合)」の建物で囲まれています。
ここに住んだことのある文豪ビクトル・ユーゴーは「世界で最も美しい広場」と称しています。
花市や小鳥市が立ったり、さまざまなイベントが行われていつも賑わっています。
ヨーロッパで唯一世界遺産に登録された広場です。
グラン・プラスの南西側に建つ建物です。
15世紀に建てられた華麗なフランボワイヤン式のゴシック様式で、中央には高さ96mの塔があります。1695年にフランス軍によって破壊されましたが、すぐに再建されました。
ガイド・ツアーで内部の見学もできます。
グラン・プラスの北東側、市庁舎に向き合って建つ建物です。
16世紀にスペイン王カール5世の命で造られためにこの名がありますが、王が住んだことはありません。
今の建物は1695年のフランス軍による破壊後、19世紀末に再建されたものです。
現在は市立博物館になっており、ブリューゲルの傑作「婚礼の行列」などの絵画やタペストリー、世界から贈られた小便小僧の衣装などを展示しています。
グラン・プラスの北東にある約200mほどの瀟洒なアーケード街です。
ネオ・クラシック様式とネオ・イタリア様式で1847年に造られたもので、ヨーロッパでも最古のものの一つです。
「女王」、「王」、「王子」と名付けられた通りがあります。
グラン・プラスの東0.5kmにあるゴシック様式の大聖堂です。13〜15世紀にかけて造られた、国内で最も格式のある寺院です。
正面に高さ69mの2本の塔が立ち、内部は壮麗な装飾や美しいステンドグラスがあります。
グラン・プラスから南西に0.2km、交差点の角にあるブロンズ像です。
1619年に彫刻家デュケノワが造ったといわれ、高さがわずかに60cmの小さな像は”世界三大がっかり”に入れられていますが、「小さなジュリアン」の愛称を持ち、「ブリュッセル最年長の市民」として親しまれています。
世界から贈られた衣装約600着は「王の家」に展示されています。
グラン・プラスの南東0.7kmにある美術館で、1799年開館の「古典美術館」と、1984年に併設された「近代美術館」から成っています。
「古典美術館」は1876年建造の宮殿だった建物に、15〜17世紀のフランドル絵画を中心に19世紀までの国内外の作品を展示しています。ブリューゲルやルーベンスの傑作があります。
「近代美術館」は、地下に8層のフロアを配した建物で、19世紀以後の作品や、現代のベルギー作家の作品を多数展示しています。
王立美術館の東にある、楽器を集めた博物館です。
1877年の開館で、2000年にかつて百貨店だった現在の建物に入りました。
西洋のハープシコードやピアノなどの他、青銅器時代の楽器や、東洋の楽器まで1500点ほどを展示しています。ヘッドホンで音色を聞くことができます。
王立美術館の東にある宮殿です。現在の国王が執務する場所で、かつて中世のブラバン公の宮殿があった地に1904年に改築したものです。
毎年7月末から9月初めの時期だけ一般公開されます。
王立美術館の南西にある広場です。周辺に骨董屋が多く、広場では週末に骨董市が開かれます。
ベルギー名物のチョコレートの店やレストランも集まっています。
南東側にはステンドグラスが美しい「ノートルダム・デュ・サブロン教会(Eglise Notre-Dame du Sablon)」が建っています。
王宮の東2kmにある公園です。
1880年にベルギー独立50周年を記念して造られたもので、中央にある「凱旋門(Arcade du Cinquantenaire)」をはさんで、北側に「王立軍事歴史博物館(Musée Royal de l'Armée et d'Histoire Militaire)」、南側に「王立美術歴史博物館(Musées Royaux d'Art et d'Histoire)」とクラシックカーを展示する「オートワールド(Autoworld)」があります。
王宮の南2kmにある、アールヌーボー建築の父ビクトル・オルタの私邸を美術館として公開しているものです。
1898年の建造で、ユニークな建物だけでなく壁画、装飾、家具まで彼の設計によるものです。
オルタ作の建築は4軒世界遺産に登録され、ここだけが公開されています。
ブリュッセルの西南西12kmにある城です。13世紀に建てられ、19世紀に再建されたもので、40haの広大な庭園に囲まれています。
ゲーテの悲劇「エグモント」に描かれたエグモント伯が住んだことで知られています。
内部は博物館になっており、16世紀のタペストリーの他、中世の家具や陶器、工芸品などが展示されています。
ブリュッセルの南10kmにある城です。14世紀に築かれたレンガと砂岩による堅固な城塞で、外部は1935年に修復されています。
大きな3本の塔が特徴です。
ブリュッセルの南20km、1815年にナポレオン率いるフランス軍が、イギリス、オランダ連合軍とプロシア軍に敗北し、ナポレオンの命運が尽きた地です。
双方で5万人以上が戦死したといわれます。
特に激戦だった地には高さ45mの塚「ライオン像の丘」があり、頂上にナポレオン軍の大砲を溶かして作ったライオン像が立っています。
その他、戦闘状況を伝える「パノラマ館」や、イギリス軍司令部跡の「ウェリントン博物館」、ナポレオン軍司令部跡の「カイユー博物館」などのスポットが数kmの広い範囲に点在しています。
ブリュッセルの東30kmにある町です。9世紀には町として成立し、後に王家のブラバン公となるルーベン伯の居城を中心に発展しました。1425年創立のルーベン・カトリック大学があり、ベルギー最大の学生の街となっています。
市内には200を越える大学の施設の他、中世の建造物も数多く残っています。ベルギー最大のビール会社があり、ビールの町ともなっています。
市の中心にある15世紀に建てられたフランボワイヤン・ゴシック様式の建物です。
「石のレース」と呼ばれ、正面ファサードに19世紀に付けられた300体に及ぶルーベンゆかりの人物や聖書の登場人物のレリーフが壮観です。
市庁舎の北にある教会です。創建が986年頃といわれる市内最古の教会で、教会堂は15世紀に建てられたゴシック建築の傑作となっています。
内部には、宗教画や彫刻、タペストリー、祭器などを展示する「宗教美術博物館(Museum voor Religieuze Kunst)」があります。
市庁舎の南1kmにある、世界遺産となっているフランダース地方のベギン会修道院の1つです。
13世紀に建造され、平均して200人くらいの修道女がここで過ごし、1988年まで修道院として続いてきました。
現在はルーベン・カトリック大学の所有で、大学に宿舎などに使われています。
ブリュッセルの北北東30kmにある町で、16世紀には、現在のオランダまで含むネーデルラントの首都が置かれた地です。カリヨン(組鐘)とタペストリーの町として知られています。
中央にある広場「グローテ・マルクト(Grote Markt)」を中心に中世からの建物が多く残っています。
グローテ・マルクトの北西にあるゴシック様式の大聖堂です。8世紀に当地にキリスト教を伝えたアイルランド出身の聖人ロンバウツを祀っています。
15〜16世紀の建設で、高さ97mの鐘楼には2組の49個から成るカリヨン(組鐘)があり、世界遺産となっているフランドル地方の鐘楼の一つです。
なお町の「カリヨン学校」の学生が演奏の練習で音が聞けることがあります。
グローテ・マルクト広場の東側に建つ建物です。旧繊維取引所として建てられ、中心に世界遺産となっているフランドル地方の鐘楼の一つがあります。
14世紀にブルージュの鐘楼をモデルに着工しましたが16世紀に資金難で中断、1911年に完成させたものです。
グローテ・マルクトの東0.5kmにあるルネサンス様式の旧王宮です。
1796年には裁判所に転用されており、内部の見学はできませんが、ゴシック様式の中庭は見学ができます。
グローテ・マルクトの北0.3kmにあるフランダース地方の伝統的なタペストリー製造技術を紹介する工房です。
1889年創設で、ベルギーで唯一の施設です。
新旧のタペストリーの展示や、製造、修復の実演があります。
ブリュッセルの北50kmにある人口45万人の町で、ブリュッセルに次ぐ第2の都市です。
北海に注ぐスヘルデ川(Schelde)の河口に近く、15世紀から国際貿易港として栄え、16世紀にはヨーロッパの商業・金融の中心地となりました。当時の建物が町に多く残っています。
小説「フランダースの犬」の舞台の他、ダイヤモンド、ファッション、ワッフル、ビールと多くの特色を持つ町です。
なお、「アントワープ(Antwerp)」は英語で、現地のオランダ語では「アントウェルペン」になります。
アントワープ市街の地図
スヘルデ川に近い旧市街の中心の広場です。
周りには、16世紀に造られたルネサンス様式の「市庁舎(Stadhuis)」や「ギルドハウス(同業者組合)」があります。
広場の中央には1887年に造られた伝説上の英雄「ブラボー像」が立つ噴水があります。
グローテ・マルクト北西のスヘルデ川河畔にある博物館です。
建物は13世紀に築かれた「ステーン城」で16〜19世紀には刑務所や牢獄として使われたものです。
船の模型や航海の用具、海図などの展示をしています。
グローテ・マルクトの南東にあるゴシック様式の大聖堂です。
1352年着工、1520年完成で、ベネルクス3国で最大の規模を誇り、高さ123mの鐘楼があります。
内部にはルーベンス作の「キリスト降架」、「聖母被昇天」など数々の傑作があります。なおこれらは「フランダースの犬」でも登場します。
ノートルダム大聖堂の南にある広場です。ホテルやカフェが建ち並ぶ市内では最も賑わう広場です。
中央に1843年に造られたルーベンスの像が立っています。
グルン広場の南西にある印刷に関する博物館です。
16世紀のフランス人印刷業者プランタンとモレトゥスの工房を博物館としたもので、当時の書物や写本、木版画や銅版画などを多数所蔵しています。
ノートルダム大聖堂の東にある教会です。イエズス会が1621年に建造したもので、壮麗なバロック様式のファサードがあります。
装飾はルーベンスの作と考えられています。
ノートルダム大聖堂の東0.5kmにある教会です。1491年から1656年にかけて造られたゴシック様式です。
堂内に1643年建造の「ルーベンス礼拝堂」があり、ルーベンスや彼の親族が埋葬されています。
聖ヤコブ教会の南0.2kmにあるルーベンスが亡くなる1640年まで30年を過ごした家です。
ジェノバの王宮を模したファサードと内装を持つ大きなアトリエを造り、王族や貴族、学者などが彼の作品やコレクションを見に訪れたといわれます。
1937年に市が購入して、以後美術館として公開しています。
ノートルダム寺院の東1km、中央駅のそばにある世界最大規模のダイヤモンドに関する博物館です。
古くからアントワープで培われたダイヤモンドの研磨技術の展示を中心に、採掘から仕上げまでの工程の紹介や、研磨の実演などを見ることができます。
ノートルダム寺院の南南西1kmにある美術館です。
1890年に市の聖ルカ組合と王立アカデミーのコレクションをあわせて発足したものです。
フランドル絵画を中心に中世のヨーロッパ絵画から現代絵画までを収蔵します。特にルーベンスのコレクションでは世界一を誇ります。
アントワープ中心部の南西8kmにある町です。
「フランダースの犬」で少年ネロが住んでいたとされる町で、観光局前にネロと犬のパトラッシュの銅像があります。
また物語に登場するスポットもいくつかあります。
日本だけで有名な物語ですので、観光客はほぼ日本人ばかりです。アントワープ中心部から市電で行くことができます。
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