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中国の国旗 華北の南部(中国の観光地 3)

洛陽(ルオヤン)

洛陽は、北京の南西700km、河南省北西部にある古都で、紀元前771年の東周の都となって以来、後漢、北魏、隋、唐など9王朝の都となった地です。
黄河の南側に位置し、市街の中心部は黄河支流の洛河に沿っています。ボタンのふるさととしても有名です。

洛陽博物館(ルオヤン・ボーウークアン)
市の中心部にある1958年開館の博物館で、洛陽近郊の出土品約800点を展示しています。
特に唐代に作られた焼き物「唐三彩」のコレクションは有名です。
洛陽古墓博物館(ルオヤン・ボーウークアン)
市の北10kmにある、前漢から北宋(紀元前2世紀〜紀元11世紀)時代の墓を集めた博物館です。
歴代の典型的な23の墓が地上と地下に移設、復元されています。
前漢の「打鬼図壁画墓」や、後漢の「車騎出行図壁画墓」などが有名です。
白馬寺(パイマースー)
市の東12kmにある中国最古の仏教寺院です。
創建は後漢時代の紀元68年で、現在の建物は明代に改修されたものです。
白馬に経文を積んでやってきたインドの僧に、皇帝がこの寺を建てて仏教を広めさせたといわれています。
山門の前に白馬の像が立ち、境内には四合院様式の建物がいくつもあります。
漢魏故城(ハンジー・クーチェン)
市の東15kmにある後漢、魏、西晋、北魏の都があった地です。
現在は田園地帯の中にところどころ城壁跡や土手のような遺構が残る程度です。
都であった期間は合計で334年に及び、日本の邪馬台国からも遣いが来ていたと推測されています。
関林(クアンリン)
市の南8kmにある三国志の英雄・関羽を祀る廟です。
孫権に切られた関羽の首が曹操に送られ、曹操がここにその首を手厚く葬ったといわれており、全国にある関帝廟の総本山となっています。
敷地の奥に首が埋められたとされる塚があります。
また、関羽所有の巨大で非常に重い刀も展示されています。
龍門石窟(ロンメン・シークー)【世界遺産】
市の南12kmにある石窟寺院で、中国三大石窟のひとつです。
伊河が流れる両岸の山の岩肌沿い約1kmに、2千を越える石窟と10万体の石仏が彫られています。
北魏が大同から洛陽に遷都した493年頃から約400年にわたって造営されました。
観光のメインは西岸の龍門山側で、中でも最大規模の「奉先寺」洞の高さ17mの「盧舎那仏」が有名で、則天武后をモデルにしたものといわれています。
白居易公園(パイジューイー・コンユアン)
龍門石窟の東側の山、香山にある唐代の詩人・白居易(白楽天)の墓がある庭園で、「白園」とも呼ばれます。
碑と円形のレンガでできた墓があります。
少林寺(シャオリンスー)【世界遺産】
市の東南東50kmの山岳信仰の山「嵩山(ソンシャン)」西麓にある寺です。
495年創建で、527年にインド僧の達磨(だるま)が禅宗を開いて始祖となりました。
唐代に太祖・李世民をここの僧たちが拳法で救ったため「拳法発祥地」の名が知れ渡りました。
周辺に、歴代和尚の墓塔約220が並ぶ「塔林」、520年創建で中国最古のレンガ塔がある「嵩岳寺」、紀元前2世紀の秦代から造られ400余りの建物が残る「中岳廟」などがあります。
なお嵩山は、中国五岳のひとつで「中岳」と呼ばれます。

鄭州(ツェンチョウ)

鄭州は、洛陽の東110kmにある人口350万人の大都市で、河南省の省都です。
実在が確認できる中国最古の王朝である殷が、紀元前1600年頃に都があった中国でも最も古い歴史がある町です。

二七記念塔(アルチー・チーニエンター)
鄭州駅の東にある1971年に造られた高さ63mの塔です。
1923年2月1日に鉄道労働者が起こしたストライキが2月7日に鎮圧され、その時の犠牲者を記念したものです。
五角形の塔が2つくっついたような特徴あるスタイルをしている市のランドマークです。
商代遺跡(シャンタイ・イーチー)
市の中心部にある1955年に発見された殷の時代の都市遺跡です。
「商」は安陽に遷都して「殷」を名乗るまでの国名で、紀元前1500年頃の遺跡です。
長方形に囲う全長7kmの城壁がところどころ残り、内側で住居跡や井戸、青銅器工場の跡などが発掘されています。
出土品は「河南博物院」に所蔵されています。
河南博物院(ホーナン・ボーウーユエン)
市の北部にある1998年に3つの博物館を統合してできた中国でも最高クラスの博物館です。
ピラミッド型の建物に、黄河文明発祥時からの歴史遺物を10万点以上収蔵しています。
殷、周時代の青銅器、唐三彩などの陶磁器など充実した内容を誇ります。
黄河(フアンホー)遊覧区
鄭州の北30kmを流れる黄河の南岸にある公園で、丘の展望台から雄大な黄河の流れを望むことができます。
この付近の川幅は10kmあり、ホバークラフトで川の遊覧を楽しめます。
また近くの渡し場「花園口」は、1938年に蒋介石が急激に迫ってきた日本軍阻止のためにやむなく堤防を切り、下流に大洪水を起こして100万人近い犠牲者を出した地として知られています。

開封(カイフォン)

開封は、鄭州の東70kmの町で、春秋時代から2700年の歴史を持ち、戦国時代の魏や、北宋、金など7朝の都となった古都です。
10〜12世紀の北宋時代は「東京」と呼ばれ、世界最大で最も繁栄した都市でした。

大相国寺(ターシアンクオスー)
市の中心部にある555年創建の寺です。
紀元前3世紀の戦国時代に魏の公子・信陵君の邸宅だった跡に建てられたもので、北宋時代に皇帝により拡張されました。
「八角瑠璃殿」には全面に金箔が貼られた高さ7mの「千手観音菩薩」があります。
空海も訪れたといわれています。
龍亭(ロンティン)
市街の北部にある、高さ13mの巨大なレンガ造りの台上に建てられた宮殿です。
北宋、金の時代に故宮があった地に、明代に「周王府」として再建し、さらに清代の1734年に地方官吏の祝賀場所として改築されたものです。
正面の石段の中央に龍が彫られています。周辺は、湖のある公園になっています。
鉄塔(ティアター)
市の北東部にある高さ55m、八角形13層のレンガ造りの塔です。外壁が鉄のように見えるため、こう呼ばれています。
もともとは10世紀に創建の寺「開宝寺」の木造の塔で、1044年に落雷で焼失、1049年に再建されたものです。
基壇は度重なる黄河の洪水で5mほど埋没しています。

安陽(アンヤン)

安陽は、鄭州の北180km、河南省の最北端に位置する人口100万人の町です。
紀元前1300年頃、商代後期の「殷」の時代の遺跡があることで有名です。

殷墟(インシュ)【世界遺産】
安陽市の西北郊、小屯村にある殷王朝後期の遺跡です。
20世紀初めにこの地から出る甲骨に文字が発見され、1928年からの発掘調査でそれまで架空の存在だった「殷」の存在が確認されました。
遺跡は東西6km、南北4kmに広がり、多数の甲骨や青銅器などの他、宮殿跡をはじめ多くの建物跡や墳墓も発見されています。
遺跡内には「殷墟博物館」があります。
2006年に世界遺産に登録されました。

済南(ジーナン)

済南は、山東省の中央部、黄河の南にある省都です。「龍山文化」といわれる紀元前2000年頃の石器時代に栄えた地域にあり、戦国春秋時代は斉の国の都も置かれました。
昔から「七十二泉」といわれ、町のあちこちで泉の湧く、水の都でもあります。

大名湖公園(ターミンフー・ゴンユアン)
市の中心部にある湖で、市内で湧く多くの泉の水が流入しています。
夏には多くのハスの花が咲くことで有名です。
趵突泉(パオトゥーチュエン)
市の中心部にある泉で、「済南七十二泉」の第一泉になっています。
毎秒1600リットルの水が湧き出し、芳醇な味でお茶を入れるのに最適といわれています。
付近の古い建物も含めて公園になっています。
山東省博物館(シャントンシェン・ボーユークアン)
市街の南部、千仏山の北麓にある博物館です。
1956年に開館し、古い歴史を持つ山東省の出土品や文物を収蔵しています。
山東恐竜の化石、龍山文化の土器、戦国春秋時代の古籍などさまざまな展示品があります。
千仏山(チアンフォーシャン)
市街の南2kmにある海抜285mの山で、山頂から市内を展望することができます。
伝説の皇帝・舜が農耕をしていたといわれ、隋、唐の時代に山の岩壁に彫られた仏像が多数残っています。
崖下には587年創建の「興国寺」があります。
泰山(タイシャン)【世界遺産】
済南の南南東65kmの町、泰安の北に広がる山地で、中国五岳の「東岳」と呼ばれ、山岳信仰の対象となっています。
主峰は標高1545mの「玉皇頂」で、山頂に「玉皇殿」と秦の始皇帝が建てたといわれる石碑「無字碑」があります。
ハイライトは麓から頂上付近の「天街」に至る約9kmにわたる7千段の石段(7412段とも6293段ともいわれます)です。
麓には1009年創建で山の神を祀る「岱廟」があり、中間点に「中天門」、天街の入り口に「南天門」があります。
聖地として多くの参拝登山者が訪れます。
中天門まではバスが、中天門から南天門まではロープウェーで行くことができます。

曲阜(チューフー)

曲阜は、泰安の南60kmにある町です。
孔子が紀元前551年に生まれた地で、ゆかりの建物がいくつも残っています。
特に世界遺産に登録されている、孔廟、孔府、孔林の3つをあわせて「三孔」と呼んでいます。

孔廟(コンミャオ)【世界遺産】
市の中心部にある孔子を祀る廟です。
紀元前478年、孔子の死の翌年に魯国の王・哀公が孔子の旧宅を廟としたものです。
当時は3室だったのが、増改築を繰り返して14万uの敷地になっています。
中心に中国宮殿形式の「大成殿」があり、その他多くの建物が並んでいます。
孔府(コンフー)【世界遺産】
孔廟の北東隣にある孔子の子孫が代々住んだ邸宅です。
孔子の子孫は各王朝から厚遇を受け、この孔府も与えられました。
何度も移転して現在のものは明代の1503年のものです。
16万uの敷地に多くの建物があります。
顔廟(ヤンミャオ)
孔府の北西にある孔子の弟子・顔回を祀る廟です。
漢の高祖が訪れて孔子を祀った後に建設したもので、元代の1326年に改修しています。
「復聖廟」ともいわれます。
魯国故城(ルークオ・クーチョン)
孔廟の北東1kmにある魯の国の都城跡です。
春秋戦国時代の紀元前12世紀から800年間の都で、東西3.5km、南北2.5kmの長方形の敷地に城壁や城門が残っています。
陶器や鋳鉄の工房跡、住居跡などが点在し、多くの文物の出土しています。
孔林(コンリン)【世界遺産】
孔廟の北2km、市の北郊にある孔子と子孫の墓です。
2400年にわたって一族が葬られ、歴代王が絶えず拡張してきたため、広さは200ha、周囲の生垣は7kmにも及びます。

青島(チンタオ)

青島は、山東省の東部、山東半島の南岸にある黄海に臨む港湾都市です。
1898年にドイツが租借して軍港を開いてから発展し、1914年から1922年まで日本が占領しています。穏やかな気候、海や山の風光、ヨーロッパ風情の街並みなど、中国でも独特の雰囲気のある町です。

桟橋(ジャンチャオ)
市の中心部の南に広がる青島湾に突き出す幅8m、長さ440mの桟橋で、青島のシンボルです。
1891年から軍用桟橋として建設され、返還後の1931年に先端に中国風の楼閣「回瀾閣」が造られました。
陸側にはオレンジの屋根の洋館が並ぶ欧風の景色が見渡せます。
小青島(シャオチンタオ)
桟橋の南東に浮かぶ小島で、湾の東側から堤防でつながっています。
島全体が公園になっていて、桟橋と並ぶ町のシンボルです。市の名前はここから採られたものです。
かつては海軍の基地で、海軍博物館もあります。
小魚山公園(シャオユーシャン・ゴンユアン)
青島湾の東にある丘で、市内が一望できるスポットです。
頂上には高さ18mの「覧潮閣」という建物が建ち、展望台や土産物店があります。
八大関区(パータークアンチウ)
市の中心部の東南東3km、太平湾沿いに並ぶ1930年代に造られたの外国人用の別荘地です。
万里の長城の8つの関所の名を冠した街区に200余りの美しい洋館が並んでいます。
嶗山(ラオシャン)
市街の東40kmにある黄海の近くにある標高1133mの山で、断崖絶壁があり奇岩の多い岩山です。
古くから道教の聖地で、寺院や修行場が点在します。
名水が湧くことでも知られ、青島ビールもこの水を使っているといわれています。


中国の観光地

華北・南部の地図


洛陽、白馬寺洛陽、白馬寺
(Photo IMGP3495 by tak.wing)

龍門石窟龍門石窟
(Photo IMGP3684 by tak.wing)

少林寺少林寺
(Photo Shaolin Temple by tak.wing)

鄭州、二七記念塔鄭州、二七記念塔
(Photo CHINA 12.04.11 to 26.04.11 (303) by JULIAN MASON)

開封、大相国寺・八角瑠璃殿開封、大相国寺・八角瑠璃殿
(Photo Kaifeng | 開封 by tak.wing)

開封、鉄塔開封、鉄塔
(Photo DSC_7782 by Drnantu)

殷墟殷墟
(Photo Yinxu | 殷墟 by tak.wing)

済南、趵突泉済南、パオ突泉
(Photo Baotu Spring Park by kanegen)

泰山泰山
(Photo View from the Cable Car by fortes)

曲阜、孔廟曲阜、孔廟
(Photo Main Hall of Confucius Temple by preston.rhea)

曲阜、孔府の内部曲阜、孔府の内部
(Photo Confucius Mansion by kanegen)

青島中心部の地図


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青島、桟橋青島、桟橋
(Photo Qingdao 2008 18 by ryan_fung)

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