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中国の国旗 香港、マカオ - Hong Kong, Macau -

香港、マカオの地図

中国南東部、広東省の沿岸部、深センの南に香港(ホンコン)、その西に澳門(マカオ)があります。

香港は古代から中国の土地でしたが、1840年からのアヘン戦争で清がイギリスに敗れ、1842年に香港島が、1860年に九龍半島の南部がイギリスに割譲されました。

そして1997年7月に、150年間のイギリス租借から中国に返還され「香港特別行政区」となりました。
社会主義体制の中で、資本主義制度を継続して「一国二制度」の地域となっています。

ただ2014年には、行政長官選挙の候補者をめぐって、本土の中央政府中心の方針に怒った多くの学生たちが、3か月にわたって中心部で座り込みを行う大規模デモが発生しました。
返還当時の民主制維持の約束も、本土の中国政府は反故にしつつある状況が進行しています。

観光の中心は「香港島」と、その北の大陸の半島部にある「九龍」地区です。

両者をはさむ水道にはフェリーが頻繁に往来し、また地下鉄が海の下を走って主要なエリアを結んでいるので、移動は便利です。

その他、九龍の北から広東省・深センに接する地域は「新界」地区で、香港島の西の島「ランタオ島」には国際空港があります。
なお地名の「ホンコン」は英語読みで、中国語では「シアンガン」と読みます。

地理的な位置から、言葉は広東語が話され、文字は日本でいう旧字体の「繁字体」が使われています。
しかし中国返還後は、「普通話」とよばれる中国の標準語もある程度普及してきたということで、英語も含めて、大陸の中国人や外国人と話す時に使われているということです。

香港への国際便は、成田、羽田、関西、中部の他、地方空港としては、新千歳や福岡、那覇からのフライトがあります。
所要時間は、成田・羽田から4.5時間、関西から4時間程度です。

九龍地区にあった啓徳空港がかつての香港の玄関で、中心街の真上をすれすれに飛行機が飛ぶのが香港名物でもありましたが、1998年からランタオ島の香港国際空港が国際便の到着地となっています。
空港から都心までは、電車で30分、高速バスでも1時間以内です。

マカオは香港の西60km、広東省・珠海市に接する半島と2島の地域です。
ここは16世紀に世界に雄飛していたポルトガルが自治都市を置いて以来、ポルトガル領でした。

そのため、中国の隣接地域でありながら、狭い地域の中にヨーロッパ風の文化が色濃く残されています。

1974年にポルトガル国内で革命が起こり、この結果として海外の植民地放棄が宣言され、マカオもその対象となりました。
そして1999年12月に中国に返還されて「澳門特別行政区」になりました。

なお地名は一般に「マカオ」ですが、漢字の「澳門」は中国語読みで「アオメン」と読みます。

香港からマカオへは、フェリーが頻繁に運行されていて、マカオのカジノが24時間あいている関係上、24時間運航しているフェリー会社もあります。
所要時間は、60〜70分です。

なおマカオにも国際空港があり、成田と関西空港からの便がありますが、週に数便程度の運航だけです。




香港、マカオの概要

香港の主要データ

面積:1104ku(東京都の半分)
人口: 707万人(2011年)
人種: 中国系(93%)
言語: 中国語英語
宗教: 道教と仏教に儒教の加わった宗教。キリスト教は1割弱

マカオの主要データ

面積: 28.6ku(山手線内側の地域の半分弱)
人口: 56万人(2011年)
人種: 中国系(95%)
言語: 中国語ポルトガル語
宗教: 道教と仏教に儒教の加わった宗教、キリスト教

気候

亜熱帯気候で、夏が長く、冬も温暖です。年間を通じて雨も多い地域です。

時差

日本標準時 − 1時間。

通貨

【香港】香港ドル (紙幣表示は「香幣xx圓/元」です。通貨コード:HKD)
【マカオ】パタカ (Pataca)
  (日本円との交換ができず、現地では「香港ドル」の利用が便利。通貨コード:MOP)


香港、マカオの観光地

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